6月17日放送の『チコちゃんに叱られる!』(NHK総合)で、QRコードについて特集。碁盤でのQRコードづくりに挑戦する場面があったものの、視聴者から驚きの声が集まっている。
この日のお題のひとつとなったのは、「QRコードは何の模様?」という問題。これに対するチコちゃんの答えは「囲碁」とのこと。解説には、実際にデンソーでQRコードを開発した開発チームリーダーの原昌宏氏(65)が出演。QRコード開発中、昼休みにやっていた囲碁を参考にして、現在のQRコードの形を作ったことを明かした。
原氏の解説によると、QRコードの基礎となっているバーコードは、白と黒の線の幅や並び方で情報を認識しているが、横方向の1次元のため、英数字で最大20字程度が限界とのこと。しかし、QRコードは縦と横の2次元のため、情報量を増やすことが可能。最小サイズですら、その組み合わせは約4000京×1000京×1000京だという。
そんなQRコードだが、開発中にはインクのにじみ、白黒のひずみなどでエラーを起こして読み取り不可になるなどして、開発チームの頭を悩ませていたとのこと。そこでたどり着いたのが囲碁。曲がった碁石や割れた碁石を想定し、境界線をわざと曖昧に認識してから修正し、再認識するというプログラムを組んだところ、見事開発に成功したという。
そこで番組では、実際に碁盤に碁石を置いて作ったQRコードでも読み取りが可能なのか実験してみることに。大きな碁盤に碁石を並べたのは、なんと原氏自身。囲碁講座番組『囲碁フォーカス』(同)のパロディ番組風に、囲碁棋士の安田明夏(19)と雑談しながら碁石を並べていき、最後には見事『チコちゃん』の番組ホームページのアクセスに成功していた。
しかし、この実験にネット上からは「レジェンドにやらせる!?」「ADの仕事だろ、これ…」「解説者にこんな雑用やらせるな」という声が集まっていた。
「実際のQRコードと照らし合わせながら、巨大碁盤に碁石を並べていくのはただただ地道な作業。それを原氏がひとりで行っていました。時折、安田棋士と楽しそうに囲碁トークを行いながら並べていたため、本人はさほど苦痛なようには見えませんでしたが、ほぼ雑用とも言えるこの作業は本来番組スタッフがすべきこと。解説者本人に行わせた番組に困惑の声が集まってしまいました」(芸能ライター)
本人は楽しんでいたとはいえ、視聴者には違和感が残ってしまったようだ。