9月24日放送の『チコちゃんに叱られる!』(NHK総合)で行われた、スタッフへのイジリに疑問の声が集まっている。
この日、番組で取り上げられた疑問のひとつは「コンセントの穴が2つなのはなぜ?」というもの。これに対するチコちゃんの答えは「入り口と出口が必要だから」とのこと。また、近畿大学理工学部の講師・津山美穂氏によると、電気が常に低い方に流れる性質があるが、コンセントの電気は、+と-が行ったり来たりする「交流」が使われているという。コンセントでは左の穴は常に「電圧0」になっており、右の穴は+と-をいったり来たりしている状態のため、右の穴が+のときは右から左に流れ、-のときは左から右に流れると説明していた。
また、普段左右を意識することなくプラグを刺している人も多いが、実は左の穴の方が若干大きいという違いがあるとのこと。津山氏によると、「ちゃんと向きを合わせた方がより性能を発揮するものがあるので、刺すときに間違わないようにコンセントの左側の穴が大きくなっている」という。その代表的な例がオーディオ機器で、メーカーによって場所は違うものの、どちらか片方のプラグに目印がついており、その目印がついている方を左に合わせると音がより良くなると紹介された。
そこで番組では、スタッフを使って本当に音に違いがあるのか実験。実験は正しい方と間違っている方を両方流し、どちらが正しいか当てるというもの。年齢によって聴こえ方に差があるといい、実験には20代~40代のスタッフが3人参加した。
実験はでは40代のディレクターだけが間違える事態に。実はこのディレクター、16歳年下の29歳の妻がいるとのことだが、妻は気づくものの、自分は気づかない音があるという。加齢とともに高い周波数の認知が落ちていくと聞かされたディレクターは意気込んで泣きの1回に挑戦したが、またも1人だけ間違ってしまうという展開となっていた。
「番組ではディレクターの状況について『マンションのローン残り34年』『まだこんなところで衰えるわけにはいかない』などとイジっていましたが、視聴者からは、『スタッフイジリ意味ある?』『身内ウケって感じ』『内輪ネタ最悪』『スタッフの状況と関係ない』といった声が集まっていました。これまでもたびたびスタッフイジリが見られている本番組ですが、疑問の本筋と関係ないことも多く、視聴者からは不評なようです」(芸能ライター)
知識自体は役に立つものだっただけに、残念がる声も寄せられていた。