好きなことを仕事にする方法とは?
毎月のように著書を発売している堀江貴文さん。これまで何冊も拝読しているのですが、いつもテーマやタイトルが興味深いため、新刊が出るとどうしても手に取ってしまいます。
今月の新刊は『好きなことだけで生きていく。』 ーーまさに堀江さんが体現している生き方について語った一冊です。
「好きなことを仕事にする」「好きなことで生きていく」というテーマ自体は以前から語ってらっしゃいますし、堀江さんだけが発信しているものでもないので特に目新しさはありません。
本書が面白いのは、堀江さんの運営する有料サロン「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」が「好きなことを仕事にするための場所」として紹介され、その内側について明かされている点です。
好きなことだけで生きていく。 (ポプラ新書)
「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」では何をするのか?
「HIU」とは、DMMオンラインサロンで堀江貴文さんが運営している有料のオンラインサロンです。月額1万円(税別)という決して安くない金額ながら、今や会員数1,500人を超える人気サロンになっています。
その人気の秘密は「HIU」の内容を知れば納得できるでしょう。
メンバーは月額1万円(税別)を払い、僕が運営するプロジェクトに参加したければ参加し、僕とゲストの対談を聞きたければ対談を聞き、月2回ある僕も参加するイベント(トーク+懇親会)に参加したければ参加する。
僕は月1万円の対価として、月2回のイベントに参加し、そこでさまざまなゲストとの対談をし、また懇親会ではメンバーから質問があれば惜しみなく答える。いわば、コンサルのようなこともしている。
また、Facebook内にグループをつくり、そこで僕やメンバーがビジネスを発案。それに参加したい者は「やります!」と声を挙げ、Facebookにコメントし、そしてプロジェクトを始動する。
つまり最低でも月2回は、堀江さんと著名人の対談イベントに参加することができ、懇親会で堀江さんとコミュニケーションを取ることもできるということです。
1回あたり5,000円で、堀江さんと直接交流できる機会が得られる(しかもビジネスのアドバイスやバックアップを受けることもできる)と考えれば、むしろ破格な料金設定にも思えます。(もちろん毎回全員がコミュニケーションをとれる訳ではないと思いますが)
対談相手のゲストも豪華で、これまで大阪府知事の松井一郎さんや教育改革実践家の藤原和博さん、メンタリストのDaiGoさんなどジャンルを問わず様々な著名人が登場しています。
またFacebook内のグループで、堀江さんメンバーがビジネスを発案することでプロジェクトが始動するというのも面白いですね。
アイデアによっては堀江さん自身が投資してくれる場合もあるようなので、やりたいことがある人にとっては、それを形にするために行動しやすい環境が整っており、やりたいことがない人にとっても、それを見つけるきっかけや、新しい挑戦をする勇気をもらえる場所となっています。
なぜ「遊び」が「仕事」になるのか?
好きなことを仕事にするとか、遊びを仕事にするなんて言われても、「そんなの夢物語だ。非現実的だ」と感じる人は多いと思います。
なぜそう言えるのか。理由の一つに、人工知能によって人間がやる必要のない仕事がなくなることで、人は今よりもやりたいことを追求することができるようになるから、というのがあります。
「好きなこと」や「やりたいこと」であれば、人並み以上に熱中できるので、他の人とは違うレベルの知識や経験を得ることができます。人とは違うこと、他の人が持っていないものには価値があるので「仕事」になる、という理屈です。
一方、誰もができるような単純な仕事は、全てロボットに置き換えられていくため、人から命じられた仕事に甘んじている人は、仕事を失っていきます。
これからは、(これまで以上に)「人と違うことをやる」という視点が重要となり、「好きなこと」にいかに没頭できるかが、人生の明暗を分けるようになるのです。
堀江さんは、「好きなこと」を見つける際には、「収支」などの打算を捨てて考えることが大事だと説きます。なぜなら、YouTubeやInstagramで投稿することが仕事になる未来を予測できた人がいなかったように、「それが仕事になるか」「ペイするか」は、未来になってみないとわからないからです。
社会の慣習や常識にとらわれて打算に走りすぎることなく、自分の「好き」という感情に、ピュアに向き合うことが重要なのです。
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遊びを仕事にする3つのステップとは?
本書では、遊びを仕事にする方法として、次の3つのステップが紹介されています。
- 1.「作業にハマること」
- 2.「思いを持って毎日発信すること」
- 3.「油断しないこと」
1.「作業にハマること」
まずは「作業にハマること」が必須条件です。「ハマる」というのは、何もかも忘れるくらいに没頭している状態を指します。
ここで大切なのは順番だ。例えば人は「仕事が好きだから、営業に没頭する」のではない。順番は逆で「営業に没頭したから仕事が好きなる」のだ。心の中に「好き」の感情が芽生えてくる前には、必ず「没頭」という忘我の境地がある。(P.180)
2.「思いを持って毎日発信すること」
次のステップは、「思いを持って毎日発信すること」。やりたいことや、ハマれるものが見つかったら、TwitterやFacebook、Instagramなどで、毎日自発的に発信し続けるようにしましょう。
重要なのは「思いを持って」という部分です。
「言われたからやる」「ノルマだからしぶしぶこなす」という姿勢で取り組んではだめだ。稚拙でもいいから、読み手に「熱さ」が伝わるものでなければいけない。(P.181)
3.「油断しないこと」
最後のステップは「油断しないこと」です。自分がハマれることが見つかり、インプットとアウトプットを積極的に行うようになったとしても、これを継続できなければ仕事にはできません。
仕事としての価値が生まれるくらい、油断することなく没頭し続けることが重要です。
また、こうした「たゆまぬ努力」に加えて必要なのが「トリッキーな手段」です。
好きなことに対して地道な努力をする人はたくさんいるので、その中でメディアに取り上げられたり、業界で話題になったりするには、どこかでトリッキーな行動を起こしたり、極端なアイデアを発信したり、人とは違うことをする必要があると言います。
没頭できることを見つける方法とは?
「ハマれる」ことを見つけるのが必須条件、と言われても、最近は「やりたいことがない」「熱意を向けられることがない」という人も多いと思います。
そんな人は、「少しでも興味のあることを手当たり次第にやっていくことしかない」と堀江さんは言います。
興味があることであれば、とりあえず手をつけてやってみることで、いずれ没頭できることに巡り合えるはずです。
もう一つ、没頭できることを見つける方法として思いつくのは、自分の「強み」から逆算して考えることです。
誰にでも、自分では気づいていない「強み」(他の人は持っていない生まれつきの才能)があります。「やりたいこと」「ハマれること」がないという人でも、自分の強みを生かせる分野であれば、人並み以上に成果が出せる(価値を生み出せる)ので、没頭できる可能性が高くなります。
自分の強みを自覚することも、好きなことを仕事にするためには重要なポイントと言えるでしょう。
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