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エステのHIFUは違法? HIFUを受ける際の注意点


posted by シンフォニー

1. HIFUとは何か?

HIFU(High-Intensity Focused Ultrasound)とは、日本語に直訳すると「高密度焦点式超音波」で、超音波を用いて肌深部に熱エネルギーを集中させる医療技術です。
超音波で熱を作るというと少し不思議な気がしますが、音というのは振動で作られており、超音波は非常に細かい振動によって発生するもの。また、物質は振動によるエネルギーが加わると発熱するという仕組みを持っていますので、超音波による振動を一か所に密集させると高い熱エネルギーを作り出す事が可能なのです。
また、熱を加える治療としてはHIFUの他にも光治療やRF(高周波)治療がありますが、これらの方法は肌の表面から熱エネルギーを伝えていくのに対し、HIFUは肌の内部で熱が作られる形となるため、肌の表面は熱くならずに深部のみに熱を加える事が可能となっています。
光やRFといった肌表面から熱を伝える方法の場合は、タルミなどの原因となっている真皮層など深い部分をケアするほどの強いエネルギーを照射すると火傷のリスクが高くなってしまうのですが、HIFUであれば肌表面に熱が加わる事が無いために強いエネルギーで治療をしても、肌表面が火傷するような事なく直接肌の深部だけをケアする事が出来ます。
そのため、真皮層や更にその奥のSMAS層という筋膜部分に熱刺激を与えて効果的にケアをしたり、皮下脂肪の層を破壊して送信治療を行ったりという従来の照射系治療では難しかった治療が可能となり、特に加齢によって生じる肌のタルミなどのケアとして人気になっています。

2. エステのHIFUが違法である理由

エステのHIFUが違法とされる理由は、医療行為に該当するからです。
HIFUの効果は熱によって皮下の細胞に「火傷」の状態を作り、これを回復させようという人体の機能を利用する事で治療効果を得るもののため、効果を出すためには熱による細胞の損傷が必要となります。
日本においては、こうした「体の細胞を傷つける行為」は医療行為であり、医師でなければ行う事ができません。そのため、医療資格を持たないエステティシャンがHIFUを行う事は違法行為に該当するのです。
では何故HIFU治療を提供しているエステサロンが一定数存在していて、営業を続けられるのかというと、エステサロンであっても「細胞を傷つける」ような強さでなければ、施術を行っても違法行為には該当しない事になるため、エステサロンでは照射の出力を下げて、あくまでも細胞への影響は無い範囲のものとして施術を行っている形となっています。
ただ、もし本当に「細胞への影響がない」範囲の出力で施術が行われていればHIFUに求められるような効果を得る事はできませんし、逆に効果がある出力の場合は違法行為となってしまいますので、施術を受ける際はこうした点をしっかり理解して検討すると良いでしょう。

3. 違法なエステのHIFUによるリスクと危険性

エステのHIFUによるリスクと危険性は、以下のようなものが考えられます。

そもそも効果が殆ど得られない

エステサロンで取り扱える範囲の出力で施術をした場合、HIFUに期待されるようなケア効果は殆ど実現できません。
エステサロンでのケアは、あくまでも肌内部を温めて血流を促す程度の内容となりますので、それであればHIFUではなくマッサージなどのケアを受けても同じとなります。

サロンが違法行為によって摘発される可能性がある

エステサロンでのHIFUについては、過去に機械を販売したメーカーが逮捕されるなどいくつかの摘発事例があります。
コース契約などをした状態で仮にサロンが違法行為を行ったとして営業中止になった場合、契約料金が必ず返金されるとも限りませんので、金銭的なリスクがあると言えるでしょう。

トラブルが合った際のケアができない

HIFUを受けた際に、火傷などのトラブルとなったケースは数多く消費者庁などにも寄せられていて、こうしたトラブルを受けての注意喚起も出されています。
医療機関であれば何かしらトラブルがあっても適切な治療を行う事が可能ですが、エステサロンでは充分なケアを行う事がまず困難となりますので、火傷などのトラブルが発生した場合に症状がより悪化した状態になりやすいなどのリスクがあります。
また、そもそもエステサロンの施術者は医師と比べて十分に身体への知識を持っているわけではありませんので、出力の調整などを間違えてトラブルになる可能性が高いといえます。

医療機関であっても注意が必要

エステサロンで充分な効果のある施術を受ける事は出来ないとご紹介しましたが、一方で医療機関であってもいくつかの注意するべき点があります。

施術者や治療案内の担当が医師や看護師であるか

美容治療を行うクリニックの中には、施術や治療の案内を医療資格を持たない人物が行うケースがあります。
HIFUは医療行為であり、施術やその案内は原則として医師または医師の監督下で看護師が行うものですので、それ以外の人物が担当してはいけません。
カウンセリングはグレーゾーンではありますが、無資格者が肌に触れて診察するような行為などがあった場合や、治療の内容を決めてしまった場合は違法行為となります。

使用しているマシンの種類などが不明確

HIFUで使用されるマシンは様々な種類がありますが、中には既存の機械を真似て作成されたあまり品質の良くないマシンも多々存在しています。
ただし、こうしたマシンは治療の際の安全機能が不十分であったり、充分に効果を出す治療が出来ないようなものであったりする可能性も高く、安全かつ効果的な治療を受けにくいといえるでしょう。
どのようなマシンを使用しているのかを明確にしているクリニックを選ぶようにしましょう。

5.そもそもHIFUが「合っている」人は限られる

手軽に受けられてしっかりリフトアップ効果がある事から人気のHIFUですが、だからといって誰でも等しく効果的な治療を受けられるというわけではありません。
HIFUで効果が出やすい人は、下記のタイプに該当する人であって、そうでない方は脂肪吸引や糸リフトなど他の治療を検討する必要がある可能性もあります。

肌のハリが無くなってたるんでいる人

HIFUで得やすい効果の一つ目は肌内部のコラーゲンなどの成分が減少する事によって引き起こされるタルミの解消です。
そのため、顔全体の大きなタルミというよりかは肌のハリがなくなって緩んできている事が気になるという方にはしっかりと効果を発揮しやすい治療となっています。

皮下脂肪が「少し」気になる人

HIFUには皮下脂肪を熱で破壊して除去するという治療法もあります。そのため、少し皮下脂肪が厚いと感じている方であれば、脂肪吸引などを行わなくてもHIFUで脂肪を減らすという治療が効果的です。
ただし、一度に減らせる脂肪の量はそこまで多くないので、明らかに脂肪が多い場合は脂肪吸引や、脂肪除去に特化した他の治療を検討した方が良いでしょう。

表情筋にタルミが出てきている人

HIFUは表情筋の筋膜であるSMASという部分に熱刺激を加えてケアする事が出来る点も特徴の一つです。
ただし、加齢などによって表情筋が大きくたるんでいるようなケースではHIFU治療だけでは充分なリフトアップが難しくなってしまいますので、少しタルミが出てきたと感じる程度であればHIFUで十分にケアが期待できるくらいの認識が良いでしょう。

HIFUによる治療が最適化どうかは医師に相談するのがベスト

HIFUでしっかり治療効果が得られるかどうかは、最終的には専門の医師が診断をしてみないとなかなか適切に判断する事は困難です。
逆に言えば、専門の医師に相談をする事で自分自身のタルミがどのような原因によって引き起こされているかをちゃんと知る事もできますし、必要となるケアや治療法を明確にする事ができますので、まずはしっかりと知識を持った医師に相談できるクリニックのカウンセリングを受けてみると良いでしょう。
ケアの基本は現状をきちんと知る事が第一です。「いつか相談しよう」ではなく、まず相談だけでもしてみる事が綺麗な肌を手に入れ、維持するための分岐点になるかもしれませんよ!

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