年齢を重ねると表れ始めるシワ・たるみ。実は、骨格によってできやすさや目立ちやすさが違うのです。
自分の骨格はどうなのか前もって知っておくで、早めに対処できエイジングを予防することにつながります。
そこで本記事では、シワ・たるみが起こりやすい骨格の特徴と効果的なケア方法について解説します。
骨格によってシワ・たるみが起こる部位
骨格によってシワ・たるみが目立ちやすい部位は、頬、あご、口周りです。
基本的にシワ・たるみは、肌の細胞の衰えが原因で起こり、顔全体に表れます。しかし、人によって骨格が異なり筋肉のつき方が違うため、たるみやシワの表れ方に差ができ、目立つ人とそうでない人に分かれます。
なかでも、表面積が広い頬、骨格がはっきりしているあご、多くの筋肉が複雑に存在する口周りは、シワやたるみが目立つことが多いのです。
ここでは、頬、あご、口周りのたるみ・シワが目立ちやすい骨格の特徴をそれぞれ解説します。
頬がたるみやすい骨格の特徴
骨格的に頬の中央部が低いと、頬のたるみが起こりやすくなります。頬の筋肉を支える力が弱いため、皮膚が下に流れてしまうのです。
また、頬の皮膚と脂肪が下に下がることで、口周りの皮膚に負担がかかるため、ほうれい線も目立ちやすくなるのが特徴です。
頬中央の骨が低い理由として「遺伝」と「加齢による骨の衰え」の2つが挙げられます。骨格自体を変えることはでないため、たるみを予防するには皮膚に弾力を与えてハリを出すことが必要です。
あごのシワが気になる骨格の特徴
あごの骨が細いと、シワができやすい傾向があります。理由としては、弾力を失い重力に逆らえなくなった頬の皮膚が被さって、あごの中央に重みがかかるためです。
シワの形も特徴的で、横方向や梅干しのように細かく中央に集まるように刻まれます。
対して、あごの骨がしっかりしている方や出ている方は、シワが寄りづらく目立たないのが特徴です。
マリオネットラインが気になる骨格の特徴
エラがシャープな骨格の方は、小顔ですっきりとした顔立ちが魅力ですが、口周りの皮膚や筋肉を支える力が弱く、マリオネットラインができやすい傾向があります。
一方、エラが張っている骨格の場合は、皮膚が横に引っ張られるためマリオネットラインが目立ちにくくなります。ただし、横に引っ張られた皮膚が弾力を失うと、フェイスライン全体にたるみが生じ、顔が大きく見える場合があります。
どちらの骨格もシワやたるみを目立ちにくくさせるには、皮膚に弾力を与えてリフトアップさせることが不可欠です。
シワ・たるみケアの方法
骨格により、シワ・たるみの目立ちやすさに差があることが分かりました。骨格は、自分では変えられず受け入れるしかありません。しかし、皮膚に弾力を与えてシワやたるみを目立ちにくくさせることはできます。
ここでは、皮膚に弾力を与えてシワ・たるみを防ぐケア方法を紹介します。
保湿
保湿ケアは、肌にうるおいを与えて弾力を高めるために有効です。
また肌が乾燥すると、紫外線のダメージを受けやすくなり、弾力をつかさどるコラーゲンやエラスチンの働きを低下させ、シワやたるみを悪化させてしまうため、保湿はしっかり行いましょう。
具体的には、洗顔をした後、化粧水、乳液、クリームを使って保湿をします。とくに化粧水は水分を多く含み、肌にうるおいを与える効果が高いのでしっかりと使いましょう。コットンに含ませて、細かくパッティングすると浸透がよくなり、顔全体に均一につけられます。
化粧水をつけた後は乳液、クリームの順に重ねて油膜を張り、うるおい成分の蒸発を防ぎましょう。
また、使用する化粧品は、セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲンなどの高保湿成分配合のものを使うと、より保湿力を高められます。化粧品を購入する際は、成分表を確認し、高保湿成分が配合されているかチェックすることをおすすめします。
顔のエクササイズ
顔のエクササイズをすることは、細胞や筋肉を活性化し、シワやたるみを予防します。
今回はエクササイズの例を一つ紹介します。顔全体を大きく動かすよう意識して行いましょう。やり方は次の通りです。
- 「あ」と口全体を大きく広げる。とくに上下を意識して開く。
- 「い」と口を真横に広げる。
- 「う」と口をすぼめて、前に突き出すように動かす。
- 「え」は口角をあげて、笑顔をつくるようにする。
- 「お」は鼻の下をしっかり伸ばして、大きく口を開く。
それぞれの表情を5秒ほどキープするように行いましょう。
血流を促すマッサージ
血流を促すよう顔をマッサージすると、酸素や栄養を細胞に十分送り届けられるため、弾力のある肌につながります。
今回は、肌の細胞を活性化するタポットメントを紹介します。両手の親指を抜いた四指で顔全体をポンポンと刺激するだけなので、やり方は非常に簡単です。
手首のスナップをきかせてリズミカルに刺激し、痛すぎず気持ち良いと感じる強さで行いましょう。とくにシワ・たるみが目立ちやすい頬、口周り、あごの部分はしっかりと刺激を加えることをおすすめします。
タポットメントを行う前に、ホットタオルで顔を温めておくと血流がよりよくなり効果が高まります。また、摩擦によって肌を傷つけないために専用のマッサージクリームを塗ってから行うことをおすすめします。
まとめ
シワ・たるみは、骨格によってできやすさや目立ちやすさが違います。とくに目立つ部位は、頬、あご、口周りです。
本記事では「頬がたるみやすい」「あごのシワが気になる」「マリオネットラインができやすい」骨格それぞれの特徴について解説しました。
皮膚に弾力を与えてシワやたるみを目立ちにくくする方法として、「保湿」「顔のエクササイズ」「血流を促すマッサージ」が有効です。
シワ・たるみをできる限り表面化させないために、まずは自分の骨格の特徴を知っておき、早くから効果的なケアを取り入れることをおすすめします!