小松菜とは?どんな野菜?
年中スーパー等で見かける小松菜ですが、実は旬は冬。
小松菜はクセがないため、下茹での必要もなく、どんな料理にも合わせやすい野菜です。煮浸しなどは定番ですが、炒めものや味噌汁、漬物にしても美味しくいただけますよ。
βカロテンやカルシウム、鉄など、普段の食事で補いにくい栄養素を多く含んでいることが特徴で、その含有量は野菜の中でもトップクラスだといわれています。健康や美容に効果的な栄養素を多く含んでいることから、積極的に取り入れたい野菜といえます。
小松菜の選び方としては、
- 葉っぱが濃い緑色をしている
- 茎にハリがあってみずみずしい
ものを選ぶようにしましょう。
小松菜の栄養と効能について
カルシウム【骨を丈夫に/ストレス緩和】
小松菜100gに含まれるカルシウム量は、牛乳100mlに含まれるカルシウム量よりも多く、野菜の中でも含有量はトップクラスといわれています。
カルシウムは骨を丈夫に保つ働きがありますが、特に女性は更年期などで女性ホルモンが減少すると骨が弱くなりやすいといわれています。そのため、日頃から意識してカルシウムを補給しておきたいところ。
また、カルシウム摂取によって興奮や緊張が抑えられ、ストレスを和らげる働きもあるといいます。日頃のイライラをためないように、小松菜でカルシウムを補いましょう!
カルシウムの吸収率を上げるためには、ビタミンDと一緒に摂取すると良いといわれています。ビタミンDは、魚やきのこ類に多く含まれているため、しめじや舞茸、じゃこなどと調理すると良いですよ。
βカロテン【美肌づくり/免疫力アップ】
小松菜にはβカロテンが豊富に含まれています。
βカロテンは強い抗酸化作用があるため、老化の原因である活性酸素を除去する働きがあり、アンチエイジングに効果的です。
βカロテンは体内でビタミンAに変換されますが、ビタミンAは皮膚や粘膜を丈夫に保つ働きがあります。皮膚の新陳代謝を活発にするため、肌荒れや乾燥肌など肌トラブルの予防に役立ちます。
また、ウイルスや細菌は喉や鼻の粘膜から体に侵入することが多いため、粘膜を丈夫に保つことで健康に過ごすことができますよ。
βカロテンは、油と調理すると吸収率が上がるため、ごま油やオリーブオイルで炒めものにすると良いでしょう。
鉄【貧血予防/冷え予防】
野菜類の中で鉄が多く含まれる食材といえば、ほうれん草を思い浮かべる人が多いかと思いますが、実はほうれん草よりも小松菜には多くの鉄が含まれています。
女性は月経などで特に鉄不足になりやすく、鉄不足になると血行が悪くなるため、疲れやすくなったり、体が冷えて代謝が悪くなります。顔色も悪くなり、実年齢よりも老けて見えてしまうなど、美容面にも悪影響を及ぼします。
小松菜には、鉄の吸収をサポートするビタミンCも多く含まれているため、鉄を補うには効果的な食材といえます。
ビタミンC【美肌づくり/ストレス緩和】
ブロッコリーなどの野菜にはビタミンCが多く含まれていますが、小松菜にもビタミンCが豊富に含まれています。
ビタミンCは、活性酸素を除去する働きがあるため、肌のシワ・シミを防いで美肌づくりをサポートします。また、ビタミンCにはカルシウムと同じくストレスを和らげる働きがあるため、小松菜を食べることでストレス対策にもなりますよ。
ビタミンCは加熱に弱いため、小松菜をサラダなど生食で食べるのもおすすめ。ベーコンやチーズと組み合わせていただきましょう。
カリウム【むくみ予防】
カリウムは、体内の余分なナトリウムを体の外に出すことで、水分のバランスを調整する働きをもちます。そのため、むくみ予防に効果的だといわれています。
デスクワークで足がむくみやすい、夕方になるとむくみやすいという人は、積極的にカリウムを摂取すると良いですよ。
食物繊維【便秘解消】
小松菜には食物繊維もたっぷりと含まれています。
水溶性食物繊維は、腸内で食物を水分で保持してゲル状にすることで、緩やかなスピードで栄養素が吸収されるよう働き、食後の血糖値上昇を抑える働きがあります。また、コレステロールが吸収されるのを防ぐ働きもあるため、病気の予防にも効果的です。
一方、不溶性食物繊維は、腸内で便のカサを増すことで排便を促し、便秘解消に役立ちます。
食物繊維は、意識していないとなかなか摂取できないため、水溶性食物繊維・不溶性食物繊維ともに含まれる小松菜で補えると良いですね。
小松菜の食物繊維を効率よく摂取するためには、スムージーにするのがおすすめ。りんごやバナナなどと組み合わせていただきましょう。
いかがでしたでしょうか?
30代女性に不足しやすい栄養素も多く含む、小松菜。調理法や、組み合わせる食材を少し意識すれば、小松菜のもつ栄養素の効果をよりパワーアップすることが可能です。
手軽に入手できる野菜なので、ぜひ参考に小松菜を食事に取り入れてみてくださいね。