「くびれ」は腹筋エクササイズだけでは作れない!
「くびれ」を作るために、わき腹の筋肉である「内・外腹斜筋へのエクササイズ」を行っていませんか?
確かにくびれを作るには、内・外腹斜筋へのエクササイズは必要ですが、それだけではくびれを作ることはできません!
なぜならば、腰の「くびれ」が最も美しく見える黄金比率は、ウエスト7に対してヒップ10と言われているからです。
そのためくびれを美しく際立たせるには、ウエストの引き締めに加えてヒップアップも必要と言えるのです。
ウエストとヒップの測定方法
ウエストとヒップの比率を算出するにあたり、ウエストとヒップのサイズを測定してみましょう。
ウエストの測り方
お腹まわりの一番細い部分をメジャーで測定します。このとき、メジャーが床に対してなるべく平行となるようにしましょう。
お腹まわりの一番細い部分がわかりにくい場合は、おへその約2~3cm上の部分を測定してみましょう。
ヒップの測り方
ヒップはお尻のふくらみが一番高くなっている部分をメジャーで測定します。やはりメジャーが床に対してなるべく平行となるようにします。
「くびれ作り」にも効果的な美尻エクササイズ3つ
それではくびれ作りにも有効と言える、お尻エクササイズを3つご紹介していきましょう。
エクササイズはいずれもトレーニングツール不要でできるものですので、今すぐおうちでも手軽にできます!エクササイズを行うにあたり用意すべきものとして、ヨガマットもしくは大きめのバスタオル1枚だけです!
(1)ヒップリフト
- 両膝を立てて仰向けになり、足幅は腰幅に合わせます。足とお尻の間に、足1つ分程度のスペースを作ります。両手はカラダの横に「ハの字」に構えておきます。
- 息を吐きながら、膝からお腹を結ぶラインが一直線(写真赤線参照)になるまでお尻を上げていき、お尻の筋肉が収縮していることが感じられるところで、1~3秒程度静止します。息を吸いながら床に触れる手前までお尻を下ろしていきます。
10~15回を1分程度の休憩を入れながら、3セット行います。
お尻を膝からお腹を結ぶラインが一直線になるまで上げることで、お尻の筋肉である「大殿筋」に効かせることができます。
〈ポイント及び注意すべき点〉
エクササイズ中は肩甲骨を床から離さないようにします。これが大殿筋に効かせるコツです。肩甲骨が床から離れてしまうと、股関節ではなく腰の動きとなってしまい、お尻ではなく腰の筋肉に効いてしまうことになります。
(2)バックキック
- 肘を床に付いた四つん這いの体勢になり、片脚の膝を床から離し、下腿部のラインが床と垂直になるようにします。
- 息を吐きながら足裏で空気の塊を押し上げるイメージで、膝が股関節よりも高い位置になるまでキック動作を行い、お尻の筋肉が収縮しているところで1秒程度静止します(写真参照)。
- 息を吸いながら、膝が床に触れる手前まで足を下ろしていきます。
左右それぞれ10~15回を3セット行います。
膝が股関節よりも高い位置になるまでキック動作を行うことで、大殿筋に効かせることができます。
〈ポイント及び注意すべき点〉
エクササイズ中は骨盤が動かないようにしましょう。骨盤が動いてしまうと、股関節ではなく腰の動きとなってしまい、大殿筋ではなく腰の筋肉に効いてしまうからです。
(3)サイドブリッジ&ヒップアブダクション
- 肘をついて横向きの体勢になり、肩の真下に肘が位置するようにします。両膝を90度に曲げて、膝、股関節、肩を結ぶラインが一直線となるようにします。
- そこから骨盤を上に引き上げて、上になっている股関節を外に開いた体勢をキープします。反対側も同様に行います。
左右それぞれ20~30秒を3セット行いましょう。
骨盤を引き上げることで下になっている「内・外腹斜筋」に、股関節を外に開くことで上になっている「中殿筋」というお尻外側にある筋肉に効かせることができます。そのためメリハリのあるアウトラインを作ることができ、「くびれ」を作ることができます。
〈ポイント及び注意すべき点〉
中殿筋に効かせるには、「膝の位置」がポイントとなります。エクササイズ中は、膝が股関節よりも後ろに位置し、股関節よりも高い位置にキープすることで、中殿筋に効かせることができます。
エクササイズ中、上体は正面に向けるようにしましょう。
また、エクササイズ中は呼吸を止めずに、自然な呼吸を心掛けるようにしましょう。
「メリハリのあるボディライン」を作る上で重要なこととは?
今回は、くびれ作りにも有効なお尻エクササイズをご紹介しました。「くびれ作り」というと、ウエストばかり意識してしまいがちですが、ヒップラインも大きく関わってくるということがご理解いただけたと思います。
メリハリのあるボディラインを作るには、「お腹だけ」「お尻だけ」というように一部分だけで捉えるのではなく、カラダ全体で捉えてトレーニングを行うことが重要です。
以上をヒントに、「くびれ作り」に取り組んでみてください!