抗重力筋とは?どこの筋肉のこと?
抗重力筋とは、地球の重力に対してはたらく、姿勢を保つために必要な筋肉です。立っているだけでも座っているだけでも、常に抗重力筋は緊張しているため、疲れやすく縮こまりやすい筋肉といえます。
こんな筋肉が抗重力筋!
- 脊柱起立筋群(背中)
- 広背筋(背中)
- 腹直筋(お腹)
- 大殿筋(お尻)
- 大腿四頭筋(太もも)
- 下腿三頭筋(ふくらはぎ)
などの筋肉が抗重力筋とよばれます。背骨に対して後ろにあることが多い筋肉ですね。
抗重力筋が衰えるとどうなる?
体のゆがみ
抗重力筋が正しい状態では、身体のゆがみはありませんが、足を組むなどのくせがある人は、抗重力筋が悪い姿勢を覚えてしまうため、身体のゆがみの原因になります。
身体のゆがみは、肩こりや腰痛だけでなく、血流が悪くなり代謝が落ち、ダイエットにも良くないため要注意。
顔や体のたるみ
抗重力筋のはたらきが弱まると、顔や身体がたるむ原因にも。年齢とともに顔や身体のたるみが気になりますよね。若い頃と体重が変わっていないのに、見た目がたるんだ…なんて人も多いのではないでしょうか。
そんな人は、抗重力筋にアプローチすると良いかもしれません。
あなたは大丈夫?抗重力筋の衰えをチェック!
抗重力筋の衰えをチェックしてみましょう!2つ方法があるので、ぜひ試してみてくださいね。
姿勢でチェック
- 足を肩幅に開き、真っ直ぐに立つ
- 横から見たときに耳・肩・腰の中心・くるぶしが一直線になるように意識する
- 1分間、その姿勢をキープする
1分間キープできたらOKですが、疲れを感じるようなら抗重力筋が衰えている可能性があります。
腕上げでチェック
- 壁にかかと・ふくらはぎ・お尻・肩甲骨・頭の5点をつける
- 背中が壁から離れないように、腕を天井に向けて上げてバンザイのポーズをする
手を上げたとき、腰が反ったり背中が丸くなったら抗重力筋が衰えている可能性があります。
年齢とともに気になるたるみ。そのメカニズムとは?
顔がたるむメカニズムとは?
抗重力筋がしっかり鍛えられていないと、正しい姿勢を保てません。
すると猫背など、悪い姿勢が定着してしまい、顔が身体の上にのっていない状態になります。本来は首の上にのっている顔が、前のめりになったりすると、顔の筋肉を下方向に引き下げることになり、たるみの原因に。
若い頃に比べてフェイスラインがはっきりしなくなった・二重あごになった、なんて人は要注意です。
体がたるむメカニズムとは?
抗重力筋の一つである脊柱起立筋は、内臓などの重みを支え、体の中心に重力を保つはたらきがありますが、加齢とともに衰えやすい筋肉です。抗重力筋は背骨に対して後ろ側にあることが多いため、衰えると猫背になりやすいといわれています。
20代や若い頃から姿勢が悪い・歩き方が悪い人は、すでに抗重力筋が使われておらず弱っている可能性も。姿勢や歩き方は見た目にも関わりますし、美容の一環として今から抗重力筋を鍛えるようにしましょう!
たるみの対策は?
抗重力筋エクササイズ
- かかとを地面につけて立つ。お腹を引っ込め、お尻に力をいれる。背中が反らないように注意する。
- つま先立ちをして、足の指の腹で地面を押すように真上に伸びる。両方の足のふくらはぎをなるべくくっつけるように意識する。
- 両手を上に上げ、手のひらをあわせる。
この状態を5~10秒キープし、5セット繰り返します。体を伸ばす筋肉である、伸展筋を主に鍛えると良いとのこと。
どこでも出来るので、ぜひ実践してみてくださいね。
コラーゲン摂取
コラーゲンは肌の弾力に関する成分です。表皮の下にある真皮層でバネのようなはたらきをしているため、若々しい肌作りにはコラーゲンが欠かせません。
しかし20代半ば以降、加齢とともにコラーゲンは劣化し、減少していきます。肌のターンオーバーも滞り、そこへ重力も影響してたるみの原因となります。
抗重力筋のトレーニングだけでなく、あわせてコラーゲンの摂取も意識しましょう。コラーゲンを含む食品だけでなく、コラーゲンの合成に関わるビタミンCもあわせて摂取すると良いでしょう。
まずは食事で摂取し、サプリメントを補助的に利用しましょう。
◎コラーゲンを含む食品
- 豚足
- すじ肉
- 鶏軟骨
- 魚の皮
- フカヒレ
- エイヒレ
抗重力筋を衰えさせないよう、エクササイズやコラーゲン摂取で今から対策してみてくださいね!