仕事、育児、人間関係…生きていく上で、さけられないストレス。気をつけているつもりでも、体は正直です。
久しぶりに体重計に乗ってみると、「こんなに太ってた!?」と驚いたこと、ありませんか?
今回は、ダイエットの大敵、ストレスに関してまとめてみました!
ストレス太りとは?
ストレスを感じると、一見、痩せそうですよね。太ってしまうメカニズムとは…?
ホルモンバランスの変化
人は、ストレスを感じると、「コルチゾル」というホルモンが分泌されます。別名、「ストレスホルモン」ともよばれています。このコルチゾルは、無意識に、心身ともに緊張状態にします。
そして、コルチゾルには、食欲を増進させるはたらきがあります。ストレスを感じるほど、お腹が空き、必要以上に食べ、太ってしまうのです。
心身が緊張状態になると…?
緊張状態だと、いつもより体はエネルギーを欲します。要するに、体がブドウ糖を欲するのです。過剰に摂られたブドウ糖は、脂肪に置き換わるので、太ってしまいます。
また、体が食べたものを脂肪として吸収しやすくなります。食べる量は同じでも、太りやすい体になってしまうのです。
太るとセロトニンが減る!
セロトニンは、「幸せホルモン」ともよばれているホルモンです。安心感や、リラックス効果をもたらします。
ストレスを感じていると、セロトニンの分泌は減ります。その結果、いつもよりもイライラしたり、太っている自分に嫌気がさしたり、余計に食べてしまう、なんてことも。
パントテン酸ってどんな栄養素!?
「コエンザイムA」の構成分で、体内のホルモンの生成や、エネルギーの生産にかかわっています。
パントテン酸は、ストレスに対抗するはたらきがあります。精神を落ち着かせる効果もあり、癒やしをもたらします。
イライラしたり、ストレスを感じると、コルチゾルが分泌されますが、パントテン酸はコルチゾルの生成に使われてしまいます。ストレスが多い人は、パントテン酸が少なくなっています。
パントテン酸をよく摂取し、ストレスに強い体づくりをしましょう!
どんな食材にパントテン酸って多いの!?
特に多く含まれているのは、
- 鶏レバー
- 豚レバー
- 牛レバー
- うなぎ
- 糸引き納豆
- 卵の卵黄
- いわし
などです。
一日に摂取したほうがよいとされる量は、例えば糸引き納豆だと、なんと約3パックにもなります。豚レバーだと約70gです。
あくまで、「推奨される量」なので、基準値はそれほど気にしなくてよいでしょう。
「一日に、パントテン酸が多い食材を一品食べる」くらいの目標がおすすめです。
抗ストレス作用のあるビタミンを一緒に摂ろう!
パントテン酸以外にも、ビタミンCやビタミンEは抗ストレス作用があります。
ビタミンCについて
ストレスによって、ビタミンCは大量に消費されてしまいます。
ビタミンCは、コルチゾルの分泌を手助けします。なので、ストレスを感じ続けると、ビタミンCは大量に消費されてしまいます。
ストレス太りには、パントテン酸だけでなく同時にビタミンCも摂りましょう。人はビタミンCを体内で作ることができないので、食事やサプリメントなどで補いましょう。
ビタミンCが多い食材は、
- キウイ
- ブロッコリー
- いちご
などです。果物類や野菜類に多いことは、よく知られていますね。
パントテン酸は肉類などたんぱく質食品に多いので、食事で一緒に摂るように心がけてはいかがでしょうか。
幸せホルモン、「セロトニン」を増やそう!
先にも述べましたが、セロトニンは安心感・リラックス効果があります。セロトニンの濃度が減ると、ストレスを強く感じます。
うつ病の患者さんは、セロトニン濃度が低い、という研究結果もあります。ストレスや、メンタルヘルスにも関係している、大事なホルモンなのです。
では、どうやってセロトニンを増やすのでしょうか?簡単にできることを、まとめてみました。
朝、起きたら太陽の光を浴びる
忙しい現代人、意外とできていない人も多いのではないでしょうか。
体内時計や、自律神経などが整い、セロトニンの分泌が活発になります。
好きな人と一緒に過ごす
「好きな人」というのは、恋人でも友人でも家族でもかまいません。適度にスキンシップもとれると、脳が落ち着き、セロトニンが増えます。
ある研究では、好きな人とハグをするとストレスが半減する、ともいわれています。
セロトニンを増やす食材を食べる
セロトニンを増やすはたらきをもつ食材は、
- 赤身魚(まぐろ、かつおなど)
- 納豆
- しょうが
- にんにく
- とうがらし
- 乳製品
などです。
腸の環境を整える
セロトニンもパントテン酸も、腸でつくられます。したがって、腸の環境をよくしておくことも、とても大切です。
便秘や下痢続きの人は、ストレスに要注意です。
まとめ
ストレスを感じると、コルチゾルが分泌され、食欲が増します。また、食べたものを脂肪として吸収しやすくなるので、太りやすくなってしまいます。
抗ストレス作用のあるパントテン酸だけでなく、同時にビタミンCや、セロトニンを含む食材をとると、より効果的です。
ストレスに負けない、スリムな体型を維持しましょう!