都知事選で旋風を巻き起こした石丸伸二氏の選挙参謀を務めた選挙プランナー藤川晋之助氏(71=藤川選挙戦略研究所代表理事)が26日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜午後1時55分)に生出演。兵庫県知事で再選を果たした斎藤元彦氏(47)の選挙活動を支援した兵庫県のPR会社の経営者が注目を浴びたことに対して「裏方なんだから」と苦言を呈した。
MC宮根誠司(61)から「兵庫県の斎藤知事、再当選もSNS(の問題が浮上)ってことになってきますよね」と話すと藤川氏は「SNSは誰がやったってあれだけバズるかっていうと、それはそうではない」と話し「その人の持っている実績だったり、それまでの物語性だったりするものがないと、バズらないですよね」と語った。
藤川氏は「斎藤さんは政策に関してものすごい思いがあって、3年間冷静に考えてみると、批判面もあるけれども、すごく仕事はきちっとやってこられた。そこに対する総合的な県民の評価だったと思っている」と話した。
宮根は藤川氏のコメントとして、PR会社の女性社長の投稿について「罪深い行為だ。PR会社代表は自慢話をしてしまった。聞いた瞬間に警察が動く可能性があると直感的におもった」と紹介。ここで宮根は藤川氏に「選挙コンサルタントやPR会社は守秘義務はあるんでしょうか」と尋ね「基本的には当然のことだし、われわれ裏方なんですね。何回も選挙をやってきたけれども、表だって出てきたのは石丸さんの時だけなんですね。石丸さんは可視化しようと、オープンにさせて見せたいという要望があった。じゃあ差し支えない程度にお手伝いしようということだったんですね。普段はわれわれがしゃしゃりでるとあんまり気分よくされない候補者も多いですから、まったく裏方に徹するんですね」と語り「『私がやった』なんて言い方は言語道断だなと思いました」と話した。
さらに藤川氏は「われわれは選挙違反を一番に気にするんですね。有権者の方々が一生懸命やってくれた、その方々にご迷惑をかけるし、候補者だって大変に傷がつくわけですから、プランナーやコンサルタントの使命は選挙違反を出さないこと。そのためにはここまでは合法的、ここまではダメだよ。ただ選挙は難しいのはグレーゾーンが多いんですよ。そのグレーゾーンが多いところを語っちゃったら、公職選挙法ではボランティアでなきゃいけない。お金が発生しちゃいけないのに、お金が発生するような疑惑を与えられる発言が彼女の中に多かったものですから、これは自らまずいことを言っているなぁ、と思いましたね」と述べた。