肌状態チェックは鏡と手触りを基本に
毎日、肌の状態をチェックしていますか?メイクの時は鏡を見るけれど、洗顔後やスキンケアのときは見ないという人も多いのではないでしょうか?
メイクの時は、ムラなくファンデーションを塗るため、アイメイクやチークの濃さや入れる場所を確認するために鏡を見ていますよね。肌の乾燥や皮脂の分泌状態、毛穴の開きなどを入念には見ないもの。
メイクでどんなに美しい肌をつくっても、ベースになる肌状態が整っていなければ、本当に美しい肌とは言えません。
毎日、洗顔後とスキンケアの際、また朝起きたときに、自分の肌状態をチェックする習慣をつけましょう。
肌に乾燥やつっぱり感がないか、皮脂の分泌はどうかを確認するのが基本です。皮脂が多い部分に補う油分は少なくする、乾燥している部分はしっかり保湿する、肌荒れしているならスキンケアをお休みするなど、肌の状態に合わせてスキンケアを過不足なく行えます。
また、朝起きたときに手でそっと肌に触れてみるのも大切。かさつくなら保湿不足、べたつくなら保湿過剰、さらっとなめらかな肌触りならスキンケアでの保湿が足りている目安です。
特に、スキンケアアイテムを変えたときや、新しい美容法を試しているときは、このお手入れであっているのか、肌が劣化してしまわないかなど不安がつきもの。ある程度、鏡と肌触りで肌状態を把握しておくと、肌トラブルにもすぐに対処できますよ。
不安なときは肌チェッカーを使おう
とはいえ、私たちが見て触れることができるのは肌の表面だけで、肌の内部がどうなっているかはわかりません。
皮脂分泌が多いから「脂性肌」と思っていたら、実は乾燥性脂性肌(インナードライ)が進行していたなんていうことも。また、乾燥肌だからと油分多めのスキンケアアイテムに変えたら、うるおい不足で乾燥が悪化ということもあります。
実際、スキンケアアイテムを変えたときや新しい美容法を取り入れたとき、「本当に肌状態は良くなっているの?」と不安になる人も多いのではないでしょうか。
そんな時は、「肌チェッカー」「水分チェッカー」と呼ばれる簡易的な測定器で肌状態を客観的にチェックしてみましょう。
肌チェッカーとは
肌チェッカーは、肌に数秒間、機械を押し当てると水分や油分が測定できる美容グッズです。写真は、筆者が購入した「美ルル スキンチェッカー/2,980円(税込)」です。こちらの商品は、水分と油分の数値、肌弾力(3段階評価)がチェックできます。
他にも、水分のみチェックするアイテム、数値ではなく5段階で水分と油分量を表示するアイテムなど、さまざまな肌チェッカーがあるので、自分が使いやすいものを探してみてくださいね。
ちなみに、美ルル スキンチェッカーで肌状態を測定してみると、肌状態が良いときは緑色に光ります。
水分量が少なく、肌が硬くなると赤色に。
水分や油分値を確認するだけでなく、「緑色をキープできるよう頑張ろう」とスキンケアへのモチベーションもUPします。
肌質ごとの水分と油分の量
肌の水分と油分は多くても少なくても、美しい肌には近づけません。肌質ごとの水分と油分の量を確認しておきましょう。
- 普通肌…水分量35~50%/油分量20~30%
- 乾燥肌…水分量10~30%/油分量15~30%
- 脂性肌…水分量30~40%/油分量35~50%
- 乾燥性脂性肌(インナードライ)…水分量10~30%/油分量30~45%
季節や体調によっても水分量は変動するので、少なくとも1~2ヶ月の平均を知っておくと良いでしょう。
ちなみに、先ほどの肌チェッカー画像は、スキンケアをした30分後と朝起きたときの筆者の肌状態をチェックしたものです。上記の水分と油分量に照らし合わせると、乾燥性脂性肌なのかなとあたりをつけることができますよね。
実は、筆者はひどい乾燥肌だと思っていたので、油分多めのケアをしていました。鏡や手触りで確認してもそれほど皮脂が多いと感じていなかったのです。しかし、ニキビができやすいことも。
肌チェッカーでときどき肌状態を確認するようになってからは、適度に油分を補えるようになりましたよ。
肌チェッカーを使うときの注意点
肌チェッカーは精密な肌測定器ではありません。あくまで目安としてとらえましょう。水分や油分の量に一喜一憂せず、長い目で肌状態をチェックしていくのが大切です。
肌チェッカーは、肌に押し当てて使用するアイテムなので、肌摩擦ダメージを引き起こす可能性もあります。毎日続けてチェックする、1日に何度もチェックするのはおすすめできません。
また、スキンケアアイテムを変えたとき、美容法を変えたとき、一定の効果を感じるには数週間から数ヶ月かかることもあります。肌の生まれ変わりの過程であるターンオーバーのサイクル1回分は、変更したお手入れを続けてみましょう。ターンオーバーは20代なら約28日です。30代以降は年齢+10日前後かかります。
ただし、毎日の鏡でのチェックや、ときどき肌チェッカーで肌の水分と油分量を確認して、「何かおかしい」「肌状態が明らかに悪い」というときは、お手入れの見直しも必要です。
化粧品カウンターでの肌診断もおすすめ
自宅用の肌チェッカーは「雑貨」扱いの商品なので、精度は高くありません。肌チェッカーでは心もとないという人は、化粧品カウンターなどで肌診断を受けるのも1つの手です。
化粧品カウンターは「化粧品を買わされそう」と敬遠している人もいるかもしれません。しかし、プロの美容アドバイスを受けるチャンスでもあるので、積極的に利用してみてくださいね。
定期的に肌状態をチェックしてキレイをキープ
すこやかな肌状態だからと油断するのも、また肌状態が悪いからとあれこれスキンケアや美容法を変えるのは美を遠ざけます。
日々の鏡での肌状態チェック+肌チェッカーでの水分&油分量チェックで、自分に合ったスキンケアを見つけてください。そして、いつまでもキレイな肌をキープしましょう。