小顔に重要な筋肉として「咀嚼筋」というものを聞いたことがある人は多いと思いますが、それがどこにあるのか、またどのようにして鍛えればいいのか知っている人は少ないのではないでしょうか。
咀嚼筋はしっかりと鍛えることでダイエット効果や便秘改善、その他にも女性に嬉しい効果がたくさん見込めるんですよ。
そこで今回は咀嚼筋の役割と、誰でも簡単にできる咀嚼筋の鍛え方を紹介します。無理せず試せるものばかりなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
30種類以上の顔の筋肉の土台! 咀嚼筋がたるみ解消に大切なワケ
歳を重ねるにつれて最も気になるものの一つに挙げられるのが、顔のたるみです。顔のたるみの原因の一つと言えるのが、「咀嚼筋」の緩みなんですよ。
顔には30種類以上の筋肉があり、それを鍛えることで顔が引き締まっていくのですが、これらの顔の筋肉と深くかかわっているのが咀嚼筋なんです。
咀嚼筋とは、こめかみ、下あご、そして下あご周辺の内側と外側の筋肉の4つを合わせた咀嚼に関係する筋肉を指し、顔の土台の役割を果たしています。これらの咀嚼筋が凝り固まると、顔全体の筋肉に影響が及んで血行不良を起こし、その結果、ニキビができたり、しわやくすみ、くまの原因にも繋がります。
そんな老け顔になりたくなければ、顔のどの筋肉よりも、まずは咀嚼筋を鍛えることが最重要ですね。
咀嚼筋が衰えると、便秘や肥満にも繋がる
小顔になるために咀嚼筋は欠かせないのですが、実はそれ以外にも、咀嚼筋は重要な役割を担っています。というより、咀嚼筋を使わないことはデメリットだらけなんですよ。
例えば咀嚼筋を鍛える機会が減ると、消化不良になって便秘になりやすくなったり、唾液の量が減るので口が臭くなったり、さらには満腹感を得にくくなるので食べ過ぎにも繋がってしまいます。他にも、咀嚼筋を鍛えないと脳が活性化されにくくなるので、集中力も欠きやすくなるようです。
しかし咀嚼筋を使うだけでこれらが全て改善へと向かうのだとしたら、咀嚼筋を使わない手はありませんよね。意識して、定期的に咀嚼筋に刺激を与えていきましょう。
食事のときに〇〇を意識するだけで、ダイエットに繋がる
4つの筋肉から成る咀嚼筋を鍛えるとなると、なんだか難しい気もしてしまいますが、咀嚼筋は日常生活の中で簡単に鍛えられます。
まず、日々意識したいのは食事の際の咀嚼に気を付けることです。食べ物を口に入れたらすぐに飲み込んではいませんか? それでは全くと言っていいほど咀嚼筋を刺激していません。
一口に対し最低でも、右側で10回、左側で10回、そして最後に口全体を使って10回の計30回かけて噛むようにしていきしょう。これだけでも咀嚼筋が鍛えられていきますよ。
しっかりと咀嚼をしたければ、姿勢をできるだけ正すようにしてください。また、柔らかいものだと噛み応えがないので、野菜スティックなど最初は硬い食べ物からチャレンジしてみるといいかもしれません。食事以外なら、ガムを噛むことでも代用できます。
また食事の際にしっかりと咀嚼をすることで、唾液の分泌が促されるため虫歯予防になったり、満腹感を得やすくなるのでダイエット効果も見込めます。正しい咀嚼をすることで食べる量が10%減るというデータもあるほどなんですよ。
咀嚼は食べる量をコントロールしてくれるホルモン、レプチンの分泌も促すので、食べ過ぎ防止にも効果大です。顔のたるみとともにダイエットもできちゃうなんて、嬉しい限りですよね。
二つの咀嚼筋ストレッチ体操で、顔もスッキリ
YouTube
咀嚼筋は疲れると凝り固まってしまうので、ストレッチをしてあげることも大切です。咀嚼筋に効果のあるストレッチ方法は、2種類1セットで行います。
まず、一つめは「耳たぶ回し」です。耳たぶの付け根を掴んだら小さな円を描くようにして後ろの方にくるくると4、5回してみてください。それがすんだら両手を頬骨に当て、エラの付け根まで優しくさすりましょう。これで一つめは終了です。耳たぶを回すときは口元を緩めて余計な力が入らないように、ゆったりと行うのがポイントですよ。
そして二つめは「あごゆらし」です。バカ殿様をイメージして、アイーンと言う感じで下あごを前に付き出し、戻す動作を4回しましょう。今度は左右にあごをスライドさせる動きを4回です。そして最後は下あごを付き出して「あー」と口を開けば終了です。それぞれの動きをだいたい5~10秒かけて、ゆったりと行ってみてください。
一つめと二つめの動きを1セットに、1日3セット繰り返すことで効果が出やすくなるそうです。
気持ちよく咀嚼筋をほぐして目元もスッキリ!
顔の筋肉をほどよくほぐすことで咀嚼筋にアプローチすることもできます。咀嚼筋は4つの筋肉によって成り立っていると言いましたが、気持ちよく咀嚼筋をほぐすなら、こめかみのあたりにある「側頭筋」と呼ばれる筋肉をほぐしていきましょう。
軽くげんこつを作ったら、こめかみのあたりに当てて、20秒ほど円を描くようにしてマッサージをするだけです。側頭筋は扇形をしているので、それを意識しながら場所を変えて2~3回行うのがポイントです。手の第一関節と第二関節のあたりを使うとほどよい強さで心地よくマッサージができますよ。
このマッサージは咀嚼筋をほぐすのと同時に、眼精疲労の改善にも繋がっていきます。仕事中の疲れたときなどに行うと血流が改善されて目や頭もスッキリしますよ。
咀嚼筋は鍛えることで、小顔効果が期待できるだけではなく、ダイエットや脳の活性化にも繋がっていくんですね。現代人の噛む回数は年々少なくなっているので、必然的に咀嚼筋を鍛える機会は少なくなってしまいます。
だからこそ、意識して咀嚼筋にアプローチすることが大切ですね。それがあなたの美しさに繋がっていくことでしょう。
参考:ESCOS、福増矯正歯科、ラナン、生理学研究所