30代~40代女性の、肌の悩みNO.1である「ほうれい線」は、プラス5歳は老けて見えると言われる厄介なシワです。しかも一度ついてしまうとなかなかとれず、他の肌のシワよりも深いので、美容液もほとんど意味をなしません。
そこで注目したいのは、1日3分でできる「顔筋トレ」です。朝起きてすぐや、夜寝る前に習慣付けるとかなり効果的なんですよ。早速その実践方法を見ていきましょう。
「ほうれい線」はなぜできる?
気づいたら鼻の横から口角に向けて広がっている、ほうれい線。このシワができる原因の多くは、肌のたるみによるものなんですよ。
顔には50種類もの筋肉がありますが、普段はその3割しか使っておらず、しかも年齢とともに衰えていきます。特にほうれい線対策には「口輪筋」と呼ばれる口周りの筋肉が重要なのですが、なかなか使う機会がないので、年齢とともに嫌でも深くなっていくという訳です。
さらに残念なことに、この口輪筋は一度衰えたら復活しにくく、ほうれい線はどんどん深くなっていく一方です。でも逆を言えば、意識して動かすことでほうれい線を防止できます。
ステップ1:舌を口の中で回す
それではほうれい線を鍛える方法を紹介していきます。ステップはたったの3つ。しかも全てを行っても3分以内で完了するというお手軽さなので、気軽に実践してみてください。
まず一つ目の運動は、舌を回す運動です。口の中で頬の内側に舌を沿わせるようにして、左右に10回ずつ回していきましょう。簡単そうに見えますが、これが思ったよりも大変で、かなり舌が疲れます。それと同時に頭のほうから頬が引っ張られるような感覚になり、じわじわとほうれい線に効いているのが実感できるでしょう。
ポイントは舌をできるだけ大きくゆっくりと回すことです。6回目を越えたあたりから苦しくなっていきますが、休まずに10回まで回しきりましょう。
ステップ2:口輪筋を動かして刺激する
YouTube(ほうれい線を消すトレーニング~口周りを鍛える)
舌を回して顔の筋肉がほぐれたら、次は頬を伸ばして口輪筋を刺激していきます。まずは口を思いっきり閉じて10秒キープ。上唇と下唇を互いに押しつけるようにして目一杯力を込めましょう。
それができたら今度は口を「お」と発音するときのような形にして、思いっきり押し出します。ここでも10秒キープです。そして最後に上下の唇を上下それぞれの歯に巻き付け、5秒キープしてください。巻き付けを緩めず、思いっきり唇を歯の奥に近づけるように意識してみましょう。
これを2セット繰り返し行えば完了です。終わったあとに頬のあたりが疲れていれば、正しい顔筋トレができている証拠です。2セット行うのが厳しい場合は、無理せず1セットからスタートさせてみてください。
この顔筋トレは朝方にやると、血行がよくなりファンデーションがのりやすくなるのでおすすめです。ただし思いっきり頬を引っ張る動作もあるので、肌が乾燥しがちな人は、事前にクリームなどで保湿をしておいてくださいね。
ステップ3:ただ口を開け閉めしてクールダウン
2つの顔筋トレが終わったら、あとは顔に疲れを残さないようにクールダウンを施します。ステップ2と同様に口を大きく開けたら、今度はゆっくりと閉じてみてください。これを自分が心地いいなと感じるくらいの回数行います。
目安は10回前後ですが、必ずしも10回きっちり行わなければならないものではありません。その日の頬の状態を見ながら、決めてください。
顔筋トレは地味に見えて結構キツく、始めて数回は筋肉痛のような心地よい痛みを感じます。それをケアする意味でも最後の工程は忘れずに行いましょう。
最近ではほうれい線を消すための整形をする人も多く、ほうれい線対策には時間もお金もかかるイメージが強いようです。しかし特別な用意はなく、ただ筋肉を動かすだけで改善されるので続ける価値はありますね。
私は1週間ほど続けたところで顔全体の引き締まりを感じました。他にも顔筋トレの前後では肌を撫でるように優しくマッサージすると筋肉がほぐれ、効果が増します。まずは1週間から試してみてください。
参考:品川スキンクリニック、イデリアスキンクリニック代官山