お祭りや花火大会など、イベント目白押しの夏。そんな夏は「ステキ!」と思える柄の浴衣を目にすることもありますよね。日本らしい和柄は身に付けるだけで奥ゆかしさや落ち着きを感じさせてくれます。
ところで和柄には昔から幸せを願い、人々が縁起をかついできたものが多くあるのをご存じですか? 出会いに効く和柄アイテムを持ち歩くことで、いい人にめぐりあえるチャンスを手にできるかもしれません!
和柄にこめられた意味って?
人々は昔からモチーフをかたどった紋様に願いをこめてきました。その紋様や、紋様にちなんだ柄などを衣服や小物など身近なものに描き、そばにおくことでさまざまなご利益があるようにお願いしていたそうです。
今でも松や梅、牡丹といった植物や千鳥やトンボといった生き物、袴でおなじみの矢絣などはなじみのある和柄として人気。
紋様にはそれぞれ異なる願いがこめられており、願いに合わせて持ち歩いたり、身に付けたりすることで新たな運を開くことができると考えられてきました。
縁結びに効く、縁起のいい和柄って?
では「いい出会いにめぐまれたい!」というときにぴったりの柄とはなんでしょうか。ここからは縁結びの願いがこめられた紋様、柄について紹介していきましょう。
燕(つばめ)
つばめはオスとメスが交互にえさを運んで子どもを育てるため、夫婦円満、家庭円満といった意味があります。
中国では女性が、つばめがおとした卵を飲んで王となる子をうんだという話から、「恋の使い」という意味ももつようです。
矢絣(やがすり)
矢羽を図案化した紋様の矢絣は、とんだ矢が戻ってこないことから「出戻らない」とされ、昔は結婚のときにもたせていたそうです。
矢絣は願いを射止めるといった意味をもつので、出会った人と上手く付き合えますように……というときにもおすすめ。
二枚貝(にまいがい)
もともと人間はアダムとイブのように2人で1人、という考え方があります。
人は一生をかけて、まだ見ぬもう1人を探し続ける…。二枚貝には自分の片割れと出会ったときにぴったり合わさることができるはず、という意味がこめられています。
身近な和柄アイテムを持ち歩こう!
ここからは実際に日常のなかで使ったり、身に付けたりできる縁結びアイテムをご紹介。
せっかくなので見た目がかわいく、モチベーションのあがるものを選んでみました!
燕の豆皿
Photo by 和食器通販のお店 うちる
400年以上の歴史がある長崎県波佐見町発祥の焼き物「波佐見焼」(はさみやき)の小皿。食器なら毎日の食卓で活躍してくれます。
味のある燕モチーフがかわいいですね。電子レンジや食器洗浄機でも使えるのがうれしい!
矢絣ネイル
Photo by Histoire de Salon
和柄はネイルとの相性もばっちり! アレンジすればこんなにかわいいネイルアートができるんですね。浴衣姿にも似合いそうです。
二枚貝のお守り
Photo by minne
こちらは柄ではなく、実物の二枚貝を使ってつくられたお守りです。手作りのあたたかさにあふれ、ころんとしたフォルムが愛らしい印象。大事に持ち歩きたいですね。
好きな人をつくるには、なにより出会いが必要です。ステキな誰かと出会えるよう、願いをこめて和柄アイテムを持ち歩いてみませんか?
参考:『恋する和紋様』藤 依里子 (著)、水野 惠司 (監修)(きこ書房)