海外メディアUploadVRは、2017年3月6日の記事において、アメリカでの「ポケモンGO」の統計データを紹介した。
同メディアは、2017年3月1日に公開されたアメリカの調査会社Slice Intelligenceのアメリカ・モバイルゲーム市場の調査結果を紹介した。
アメリカ・モバイルゲーム市場売上げの11.2%を占める「ポケモンGO」
同調査会社の調査は、アメリカのオンライン・ショッピング利用者470万人のデータをもとにまとめられた。
その調査結果によると、2016年におけるユーザーひとり当たりのゲームへの課金額は$77.6(約¥8,800)であり、2015年の$70.44より多くなっている。
そして、ゲームアプリ全体の売上げに対する個別のアプリの売上げシェアを調査した結果をまとめたのが、トップ画像にあるグラフである。
グラフを見ると、「ポケモンGO」が11.2%とトップであり、2位の「Candy Crush Saga」の1.86倍になっている。文字通り星の数ほど存在するゲームアプリの総売上げの10%以上を占めるということは、いかに「ポケモンGO」に売上げが集中しているかを物語っている。
グラフでは売上げシェア10位までのアプリを記載しているが、10位の「Candy Crush Jelly Saga」が1.7%であるので、「ポケモンGO」は10位のゲームの約7倍売り上げていることになる。
プレイヤーひとり当たりの課金額トップのゲームは「Game of War」
ところが、2016年におけるプレイヤーひとり当たりの課金額をランキングすると、売上げシェアとは全く異なった結果となる(上の画像参照)。
各プレイヤーが最も課金しているゲームは「Game of War」の$336(約¥38,000)となり、ひと月あたり$28(約¥3,100)課金していることになる。
そして、2位は「Mobile Strike」の$309、3位になると課金額がかなり減り「Star Wars Galaxy Heroes」の$185となる。
上記ランキングにおいては、「ポケモンGO」はなんと20位の$32(約3,600)であり、「Game of War」のひと月あたりの課金額とあまり変わらない結果となった。
以上の調査結果からわかることは、「ポケモンGO」はあまり課金しないライトゲーマーの大多数に支持された結果、売上げ1位を獲得した、ということであろう。
なお、日本で同様の調査を実施した場合、売上げシェアはおそらく「モンスターストライク」「パズル&ドラゴンズ」が上位を占めるように思われる。
もっとも、同ゲームの最大の功績はARゲームの世界中のスマホユーザーに知らしめたことであるのは間違いない。
HololensのようなハイエンドなARデバイスが普及するにはかなりの時間を要すると思われるので、「ポケモンGO」の進化がAR文化の進化を牽引する構図が当分続くであろう。
アメリカでの「ポケモンGO」の統計データを紹介したUploadVR
https://uploadvr.com/pokemon-go-candy-crush/
上記記事の参照元となったSlice Intelligenceのブログ記事
https://intelligence.slice.com/mobile-gaming-2016-pokemon-go-caught-revenue-game/
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