360度写真・360度映像は、実際にその場に居るような体験を可能にしてくれる。過去に旅行で訪れた場所をVRで再訪して思い出に浸ったり、簡単には行けない世界の秘境に行った気分を味わうためにはピッタリのコンテンツだ。しかし、課題もある。
ヘッドセットで視聴する360度映像は個人で完結した体験になってしまいがちなのだ。上記のような目的のために一人で映像を見るだけなら問題にならないが、複数の相手に同じ映像を見せたいときもある。たとえば、仕事やイベントである土地の素晴らしさをプレゼンテーションしなければならないときだ。まだ3Dオブジェクトでしか作っていないプロトタイプを売り込みたいときもあるだろう。
LiveSYNCはそういった目的に適したアプリである。
特徴
動画を見れば、複数の端末に表示されている映像が同期している様子がよく分かるだろう。1台のタブレット端末から、他の4台の端末で実行されているプレイヤーを操作している。これならば複数の相手に同じ360度映像を示しながらのプレゼンも簡単だ。
LiveSYNC Master
LiveSYNC Masterは、iPadで動作するアプリだ。近くでLiveSYNCと互換性のあるプレイヤーを実行している端末を自動的に検出し、それらの制御を行う。
同期している端末に表示するコンテンツを選択する他に、各端末に表示されている画面を確認することもできる。それぞれのユーザが映像のどこに興味を持っているのかを把握することは、有利に交渉をすすめることに繋がるかもしれない。
また、プロジェクターやテレビなどの外部モニタに映像を出力することも可能だ。マスターアプリから直接出力するか、クライアントの1つが見ている映像を共有することもできる。
これらの機能はタブレット端末の画面から直感的に操作できるようになっている。
VRリモコン機能
Masterアプリから、互換プレイヤーを実行している端末を操作できる。映像の再生や一時停止、再生するコンテンツの選択を一度に行える。自動的に対応アプリを実行している端末を検索してくれるため、特別な設定は不要だ。
全てのクライアントで再生が同期されるため、異なる機種・OSの端末が含まれていても同じ体験を提供できる。
画面キャスト機能
HDMIケーブルで優先接続して、またはApple TVを使ってワイヤレスでディスプレイに接続して映像を出力する。最新のiPadでは、4K映像の出力も可能になっている。
複数の端末で動画のデータをやり取りすると、遅延が発生してしまう。LiveSYNCでマスターとクライアントが共有しているのは「どのコンテンツのどこを再生しているか」というコントロールデータだけなので、映像そのものをストリーミングするほどの通信量は発生しない。そのため、軽量・高速に動作する。
一台の端末を操作して、複数のヘッドセットを使う人に同じ映像を見せることのできるLiveSYNC。個人で使うようなアプリではないが、企業や団体では活用できる場面も多いと考えられる。特に、相手がどこを見ているかをMasterアプリのプレビューによって確認できるのは役に立ちそうだ。
自分がアピールしたい部分がきちんと相手に伝わっているのかを判断する目安になり、力を入れて解説すべきポイントも決められるだろう。企業同士の取引におけるプレゼンテーションや、来場者に映像を見せて説明をするタイプのイベント会場で威力を発揮することが期待できる。
近くで動作しているクライアントアプリがあれば自動的に検出してくれるが、離れていてもクラウドベースでの同期再生が可能だという。多国籍企業で行われる、インターネットを利用した会議などにも活用できそうなソリューションである。
細かな仕様については掲載されていないが、少なくとも8台のクライアントを同時にコントロールできるのは間違いない。おそらく、プレビュー機能を使用しなければそれ以上の数にも対応していると思われる。
参照元サイト名:Make 360 app
URL:http://www.make360app.com/livesync
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