海外メディアUploadVRは、2017年2月19日の記事において、VRソーシャルアプリ「AltspaceVR」がDaydreamとAndroidに対応したことを報じた。
同メディアによれば、VRソーシャルアプリ「AltspaceVR」はこのほどDaydreamとAndroidに対応したことを発表した。Android対応に関しては、VRヘッドセットを使わずスマホのスクリーンのみで同アプリを体験できるように対応した。
同アプリはVR空間内でチャットしたり、ゲームをプレイできたりするのだが、今まではOculusRift、VIVE、Gear VRに対応していた。このほどDaydreamとAndroidに対応したことで、同アプリはエントリーモデルからハイエンドモデルに至るまでのVRヘッドセットに対応したことになる。
Daydream Readyではない通常のAndroidでもVRソーシャル体験ができるようになったことは、非常に重要な意味をもつ。というのも、既存のAndroidスマホに対応することによって、VRソーシャル体験ができる潜在的なユーザーが桁違いに増えるからだ。
現在、全世界のスマホユーザーは20億人いると言われている。OS別にスマホユーザーを見ると、iOSとAndroidで全スマホ利用者の95%以上を占める。iOSとAndroidのそれぞれのシェアは国によって大きく異なるのだが(日本はiOSユーザーシェアが世界一高い)、仮にAndroidシェアを50%とした場合(実際はもう少し高いと思われる)、世界のAndroidユーザーは約10億人いることになる。
同VRアプリがAndroidに対応したことによって、10億人のスマホユーザーが(スマホディスプレイを介してではあるが)OculusRiftやVIVEユーザーとライブでVR空間を共有できるようになったのだ。そして、もしかしたらその10億人のうちのわずかなユーザーが、真正のVRユーザーになるかも知れないのだ。VRユーザーとなるAndroidユーザーが1%だとしても、1,000万人のVRユーザーが誕生する計算になる。
無論、以上の試算は文字通り「皮算用」ではあるが、今後VRユーザーを増やしていくに当たっては、エントリーレベルにあたるスマホを活用したVR体験を充実させることが鍵となることは疑い得ない。
なお、Android版AltspaceVRはGoogle Playからダウンロードできるが、日本はまだ未対応地域となっている。
VRソーシャルアプリ「AltspaceVR」がDaydreamとAndroidに対応したことを報じたUploadVRの記事
https://uploadvr.com/altspacevr-daydream-android/
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