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VRの活用で変わるサッカー中継の新しい形


スタジアム


Yahoo! SportsがVRを利用した新たなサッカー放送に取り組む企業を取り上げた。


プロサッカーの現状


サッカーは人気スポーツであり、各国でプロリーグが注目されている。収益は右肩上がりで、多くの企業がチームや選手とスポンサー契約を結んでいる。


日本でも、サッカーは大きく取り上げられるスポーツの一つである。Jリーグや日本代表が出場する国際的な大会だけでなく、海外リーグで活躍する日本人選手がスポーツニュースで話題になる日も多い。


そんなサッカーも、問題を抱えていないわけではない。サッカーに限らず、スポーツ全体が悩む問題だ。


サッカーは「古い」


スポーツ観戦は娯楽として古いものになりつつある。熱心なファンがスタジアムへ試合を観に行く場合と異なり、テレビやインターネットの視聴者は試合を通して見ることが少なくなっている。


サッカーの1ゲームは2時間以下と比較的短く、スマートフォンで簡単に見られるようになっている。プレイ時間が長い他のスポーツに比べれば、見やすいスポーツだと言える。それでも、特に若い世代は試合全体を見ることが少なくなっている。


世界中にサッカー好きの子どもたちが居るが、彼らはハイライト、テレビゲーム、ソーシャルメディアを通してサッカーをコンテンツとして消費する。ただ試合を眺めるのではなく、良いシーンをSNSで共有して楽しむのだ。こうしたスポーツの見方は、現代の一つの文化である。だが、広告主にとっては大問題だ。


視聴者がゴールシーンしか見ないのであれば、スポンサー契約を結んでスタジアムに広告を掲載してもらっても意味がない。


VRという解決策



この問題に対処する方法の一つが、VRの利用だ。


VRならではの利点として、視聴者は好きなスタジアムの試合を好きな視点から見ることができる。贔屓のチーム側最前列から見ることはもちろん、選手や審判の視点でゲームを見ることも可能だ。


それだけではない。VRには、試合そのもの以外にも視聴者が見たいであろう情報が統合されている。


LiveLike VRの創設者兼CEOは

「人々は、いろいろなことに興味を持っています。そのため、(VRを使って)視聴者をスタジアムの最前列に連れて行っても5分か10分で他のことに注意が移ってしまいます。『電話を確認しなくては』『天気を確認しなくては』という風に。スマートフォンを持つようになって、みんなそうなっています。ですから、VR体験は視聴者をスマートフォンや友人たちから切り離すものではありません。それは世界と切り離すのと同じですから」

と語る。


試合と他コンテンツの統合



LiveLikeは、VRスポーツ中継にさまざまな要素を取り入れてこうした視聴者のニーズを満たそうとする企業の一つだ。LiveLikeは、手頃な価格の(モバイル)VRヘッドセットを使って世界のどこからでもVRスポーツを見られる最初のプラットフォームだという。カメラはスタジアムの至る所に設置されているため、好きな場所から試合を見ることができる。


アプリ内で、視聴者は全てのアングルからのリプレイを見ることができる。また、選手情報や試合の統計情報、スポンサー商品のショップにもアプリ内からアクセス可能だ。LiveLikeは独自の放送権を持たないので、通常の4Kカメラと魚眼レンズによって試合をVRコンテンツにする。


可能性はまだまだ広がっている。ソーシャルメディアのフィードやメッセンジャーアプリ、ゲームをこのVRアプリに取り込むこともできるはずだ。


LiveLikeのCEOは自社の取り組みについて、

「我々が開発しているものには限界がありません。ソーシャルメディアフィードの統合、外部とのコミュニケーション、サッカー以外の外部コンテンツとの統合には限界はないのです。インタビュー映像やファンを写した360度映像を見ながら一緒にゲームを楽しめます。我々が扱っているのはバーチャルのサービスなので、「モノ」は必要ありません」

と述べた。


ヘッドセット内の二つないしは三つの画面を使って、これまでに記したことを全て行える。将来的にテキスト入力の技術が向上すれば、ハンドコントローラーを使うことになるだろう。


LiveLike


試合の統計情報


LiveLikeのCEOは、27歳という若さである。


大学を卒業してVR業界で仕事をしていた彼は、視聴者の望むライブVRと提供されているものの間にギャップがあることに気付いた。当時、企業は映像の解像度や圧縮に力を入れていた。


「VRの特長であるインタラクションに注目している企業はありませんでした。そこでプロトタイプを作ってテレビ局に見せてみたら、試すことになったんです」

と彼は言う。


LiveLikeは2年前に設立されたばかりだが、2回の投資で600万ドル(6.8億円)を獲得している。日本からも、電通ベンチャーズが同社に出資している。金額は非公開だが、数千万円規模と見られる。


2017年はVRのスポーツ中継にとって大きな年になるだろう、とCEOは語っている。


スポーツとVR


スポーツカー


スポーツとVRの融合によってどんなことができるかは想像もつかない。フィールドの上に据え付けた360度カメラで試合を見たらどんな感じだろうか。


技術の進歩によってカメラはどんどん小さくなっているので、選手がカメラを付けてプレイすることも可能になりそうだ。プレイヤー、審判、線審、ゴールポスト、マネージャー…いろいろな位置から試合を見られるようになるだろう。複数のカメラから見た映像を組み合わせて、ユーザがハイライトを作って共有するような遊び方もできそうだ。


広告主にとっても、VRはチャンスだ。早送りで見逃されてしまうことなく、商品を見せる機会を得られる。コーヒーテーブルにさりげなくソーダを置いておくこともできる。上の画像のように自動車を置いておくこともできるし、スタジアム上空に宇宙戦闘機を飛ばして映画の宣伝をすることもできる。


現在でも、ユーザはフィールドのお気に入りの位置からゲームを見ることができる。将来は、アプリ内で友達とコミュニケーションできるようになるだろう。名シーンを画像でTwitterに投稿したり、サッカーゲームでペナルティキックを再現したりする楽しみ方もできるようになるはずだ。


 


参照元サイト名:Yahoo! Sport

URL:http://sports.yahoo.com/news/virtual-reality-is-the-future-of-soccer-broadcasting-and-its-already-here-014744043.html?soc_src=mail&soc_trk=ma


参照元サイト名:LiveLike VR

URL:http://www.livelikevr.com/#sectionHome


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