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アップルCEOティム・クックが発言「ARとはプロダクトではなく、コア・テクノロジーなのです」


海外メディアIndependentは、2017年2月10日の記事において、アップルCEOのティム・クックへのインタビューを掲載した。


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同メディアは、先週からイギリスを訪問しているアップルCEOのティム・クックに対してインタビューを行い、その内容を掲載した。ちなみに、本記事トップ画像は、同氏が人気iOSパズルゲーム「Monument Valley」を開発したustwoを訪問した時に撮影されたもの。


インタビューでは、(今では定番の質問になっている)なぜARに傾倒しているのか、という質問に対して、同氏は以下のように答えた。


私がARに興奮している理由は、それがVRのようにヒトを現実世界から閉め出すのではなく、個人が現実世界とつながることを許すからです。そして、このARによるヒトと現実世界とのつながりは、あるがままのつながりを進化させるようになるのが望ましいのです。


ほとんどのヒトは、長いあいだ現実世界から閉め出されることを望んでいませんし、VRに長時間没入すると気分が悪くなるでしょうから、みなさんはそんなことはしませんよね。


しかし、ARを使う場合、ヒトは現実世界とつながりを持ちながら、なおかつAR体験に没入することができるのです。ARによる没入体験とは、現実世界との同調(resonance)なのです。


私は、ARとはスマートフォンに匹敵する大きなアイデアだと思っています。スマートフォンは万人のモノであり、iPhoneもまた特定の地域や国、さらにはバーチャルな市場をターゲットとしたものではありません。


ARもまた万人のモノです。それは大きく、偉大であるとも考えられます。私がARに本当に興奮するのは、ARがヒトの生活のすべてを進化させ、より楽しいものにすることができるからです。


また私は、ARをiPhoneに実装されているシリコンのようなものとも見ています。それ自体はプロダクトではなく、コア・テクノロジーなのです。しかしながら、このコア・テクノロジーがメイン・ストリームに現れるまでには、多くの発見が必要なのです。


ARテクノロジーのなかには、ヒトビトの日常生活を助け、ひいては現実世界をも良くするたくさんの事柄が含まれているのです。そうしたことが、私がARに夢中になる理由なのです。


インタビューの端々から伝わってくるのは、同氏はARを特定のデバイスあるいは特定の機能としては考えておらず、ヒトとヒト、そしてヒトと世界の関係を進化させるテクノロジーだと見ている、ということであろうか。


思い返してみるとiPhoneが革新的だったのは特定のアプリや機能を実現したからではなく、そのデバイスが持っていた無尽蔵な性能=可能性が無数のアプリを誕生させ、世界を変えてしまったからである。言ってみれば、たったひとつのデバイスが、世界を一変させるプラットフォームとして機能したのだ。


翻って、ティム・クックがこれほどまでにARに傾倒しながらいまだにARデバイス/機能をリリースしていないのは、アップルがARテクノロジーの可能性をまだ汲み尽くしてなく、「ARプラットフォーム」というアイデアがまだ完成していないからではないだろうか。


はっきり言えそうなのは、アップルが何らかのARデバイスをリリースする時には、そのデバイスが世界を革新する可能性が極めて高い、ということだろうか。もっとも、具体的にどのように世界が変わるかは、(アップルを含めて)まだ誰にも分からないようだが。


アップルCEOのティム・クックへのインタビューを掲載したIndependentの記事

http://www.independent.co.uk/life-style/gadgets-and-tech/features/apple-tim-cook-boss-brexit-uk-theresa-may-number-10-interview-ustwo-a7574086.html


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