簡単な操作でHTC ViveやOculusRiftの映像をシャープにし、クオリティを上げるソフトウェアがTechradarで紹介された。しかも無料のソフトだ。
OpenVR Advanced Settings
OpenVR Advanced Settingsは、SteamVRから簡単にスーパーサンプリングの設定ができるようにしてくれる。
スーパーサンプリングとは
あらかじめ高解像度で描画した画像を、画面に表示できる解像度に変換してから表示する方法だ。
ヘッドセットのディスプレイで提供される解像度は、2160×1200である。スーパーサンプリングを行う場合には、これよりも高解像度な画像を一度描画する。ここで作成された解像度の高い画像を圧縮・変換して2160×1200の解像度でスクリーンに表示する。
ヘッドセットで表示できないほど解像度が高くてシャープな画像を元にしているため、通常の方法よりもジャギー(映像のギザギザ感)が目立たなくなる。ただし、高解像度な画像を生成しなければならないマシンへの負荷は非常に高い。
OpenVR Advanced Settingsの役割
OpenVR Advanced Settingsそのものは、スーパーサンプリングを行うためのソフトではない。あくまでも、スーパーサンプリングに関する設定を簡単に変更できるようにするものだ。通常は設定ファイルを探し出して直接書き換える必要があるが、その作業を不要にしてくれる。
どの程度の設定にするかでも異なるが、スーパーサンプリングを行うと普通にヘッドセットを使用する場合よりもはるかに高いスペックが必要となる。処理の工夫をするのではなく、ハードの性能で高画質を獲得する方法だからだ。ギリギリでVRに対応しているようなマシンでは、画質が上がるどころかまともに動作させられないだろう。
もしもモンスターマシンでVRを利用しているのならば、設定を変更してみれば新しい世界が見えるかもしれない。
なお、スーパーサンプリングの設定以外にもOpenVR Advanced Settingsには地味に便利な機能が多数含まれている。人によっては役立つだろう。
参照元サイト名:Techradar
URL:http://www.techradar.com/news/this-tool-will-sharpen-virtual-reality-vive-and-oculus-headset-visuals
参照元サイト名:GitHub
URL:https://github.com/matzman666/OpenVR-AdvancedSettings
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