海外メディアUploadVRは、2017年1月15日の記事において、Tango開発リーダーのインタビューを紹介した。
Googleが考えるTango + Daydreamの真の可能性
同メディアは、先日開催されたCES2017において、Tango開発リーダーを務めるJohnny Lee氏にTangoとDaydreamの融合についてインタビューした。
同イベントにおいては、TangoとDaydreamの両方を実装した世界初のスマホ「ZenFone AR」が発表されたが、Tangoの開発を率いている同氏は、こうしたTangoとDaydreamが融合していく動向を好意的に受け止めている。ただ、現状のスマホの処理能力では、ふたつのプラットフォームのどちらか一方しか動作させることができないという問題点も認めている。
以上の問題点については処理能力を毎月向上させていると述べたうえで、同氏はTangoとDaydreamの融合に関して、以下のような展望を発言した。
「(Tango開発を率いている)私自身、ARゲームはとても好きだし、ARエンターテインメントも楽しんでいます。しかし、TangoとDaydreamの同時使用が本当に意味することは、MR的なショッピングアプリやユーティリティアプリが現れ、人々のお金と時間を節約することを可能とすることなのです。」
TangoとDaydreamの同時使用によって実現するMR(Mixed Reality)的なものとは、(Tangoで認識した)リアルな空間にスマホのディスプレイを通してではなく、VRヘッドセットを通してバーチャルオブジェクトと相互作用する体験、という意味と解釈できよう。
以上のような展望は、当然ながらまだ実現するかどうかはわからない。しかしながら、GoogleはARとVRの融合の先にMRを既に見ているのは、確固とした事実であろう。
Tango開発リーダーのインタビューを紹介したUploadVRの記事
http://uploadvr.com/googles-johnny-lee-excited-to-merge-tango-and-daydream/
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