VR市場は急成長を迎えていますが、決してエンタメ分野だけの成長に留まらず、業務を効率化させるために有効活用されつつあります。今回は業務効率化に貢献するVRサービス、ソフトウェアなどの紹介をしていきます。
NEC 「法人VRソリューション」
NECは法人向けのVR技術を利用した「法人VRソリューション」を体系化しました。また「法人VRソリューション」を導入するユーザー向けにも「VRお試しパック」の提供も開始されています。
提供されるソリューションは以下の4つです。
- トレーニング用途
- シミュレーション用途
- コミュニケーション用途
- セールスプロモーション用途
トレーニング用途はVR空間で作業フローの訓練や工場の生産ラインでの梱包トレーニング、危険の伴う消火作業などのトレーニングとして活用出来ます。
シミュレーション用途は作業・操作時の負荷状況を確認し評価が出来ます。また工場におけるユーザービリティを把握し、最適なレイアウト決定など。
コミュニケーション用途は複数の箇所からVR空間にログインし、TV会議では難しいコミュニケーションがVRを使って簡単に行えます。作業内容の確認や教育に活用可能。
セールスプロモーション用途はその場で実物を見せるのが困難な大型商品や製品を分かりやすく訴求可能です。ホテルの施設案内やアトラクションの体験型ブースなど。
お試しパックはこれらのVRソリューションを導入する方向けに2週間で5万円~貸出をしています。
Bigscreen
Steamで無料購入可能(β版)なBigscreenはVRユーザー同士で仮想空間に集まり、PC画面を共有できるソフトウェアです。ミーティングとして使ったり、単純にゲームをみんなで楽しんだり、使い方次第では業務を効率化するのに活用できそうです。それこそクリエイティブな仕事では一同が集まってこれからの計画を再確認するのに使えそうです。
Envelop VR
VRでマルチモニターを再現できる「Envelop VR」は、VR上で複数のウィンドウを表示することができる業務を効率化できるソフトウェアです。モニターを増やすことなくVR上で増やす事ができるため、物理的なスペースを抑える事ができるメリットがあります。
またウェブカメラを用いて手元がVR画面上に表示されるため、キーボードやマウスを用いた操作も今まで通りに行えます。
OSはWindowsに対応しておりパブリックベータ版は公式サイトからダウンロードが可能です。
ブラインドタッチがスイスイできる?VRでマルチモニタを実現する「Envelop VR」のパブリックβ版が本日公開
DayDream 対応キーボード
DayDream Readyに対応したスマートフォンでダウンロード可能な「DayDream Keyboard」はVR上でキーボード入力が可能です。現時点ではDayDream View専用コントローラーのモーショントラッキングを使ってキーをポインティングするようです。
Google、Daydream対応キーボードアプリ「Daydream Keyboard」をリリースの記事にもあるようにキーボード単体として使うことは考えにくいため、何かと組み合わせて使う可能性が予想されます。Googleはビジネスシーンでの活用方法を、このキーボードのリリースで改めて模索していることが伺えます。
Altspace VR
Altspace VRはBigscreenと同じVRユーザー同士で共有するソフトウェアですが、プラットフォームに依存せずに利用できるのが特徴です。Oculus RiftやHTC Vive、Samsung Gear VR、VRを使わないデスクトップ版もリリースしています。
バーチャルオフィスとして活用できるため、遠隔地のユーザーとの会議としても活用出来ます。
AltspaceVR社、新機能として「FrontRow」 を実装
Visual Desktop
Steamで1,480円で購入できるVisual Desktopは仮想空間にデスクトップを表示することができるソフトウェアです。マルチモニターや360度の写真を再生したり、音楽を視覚化するMilkDropをサポートしています。
Oculus Rift 、 HTC Vive、OSVRに対応。
VRCapture
Steamで無料でダウンロードできる「VRCapture」はVRでプレイしている映像を録画可能です。単純に録画するのではなく、VRで視聴できるよう画面が分割された状態で保存出来ます。YouTubeでもVR動画をアップロードできるようになったため、これらのソフトウェアは重宝されそうです。
Oculus Rift 、 HTC Vive、OSVRに対応。
まとめ
SteamではVRソフトウェアが数多くリリースされていますが、今回したソフトウェアの大半が無料で利用出来ます。仮想空間での会議はテレビ会議では実現できなかった不満を解消してくれそうです。個人で使う場合に、モニターを増やすスペースが無い場合、仮想デスクトップ系のソフトウェアは重宝してくれるでしょう。
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