Oculus公式ブログで、Touchに対応したRift向けVRコンテンツ『Kingspray』開発の裏話が公開されていた。
ストリートアートは、メジャーでポピュラーな自己表現の形である。『Kingspray』では、アーティストとなってそんなストリートアートを描くことができる。もちろん、VRの街に。
バラエティ豊かな缶や色から好みのものを選び、スプレーノズルのチップをカスタマイズ。一人で、または友達と一緒に作品を制作しよう。自撮りをしたり、オンラインのアートギャラリーに投稿したり、VR世界の時間帯を変更したりできる。
6回目のOculus Touch Tuesdayのために、クレイグ・ベンティックがOculusチームのところへ来てくれた。
Oculus:これはとてもクールなコンセプトですね。どこから着想を得たのですか? また、コンソールからVRへの転換は何ですか?
クレイグ・ベンティック(CB):ブリスベンには、素晴らしいストリートアートがあります。その多くは、都市の中や周辺を走る電車の車窓から見ることができます。私にとってそれは、技術と文化とスタイルが混ざり合った魅力的なものでした。我々が『Kingspray』のXBOX版を開発したとき、その魅力をゲームの中に取り込んだのです。VRが登場したとき、それをバーチャルの世界に持ち込むことには大きな意味がありました。ほんの遊びとして始めたことでしたが、我々はすぐに「生焼け」状態のVRデモよりもよほど多くの可能性を秘めていることに気づきました。そして、そのプロジェクトを推進する機会が与えられたのです。現在は以前よりも多くの人がプロジェクトに関わっており、同じビジョンを持ち続けています。
Oculus:『Kingspray』は、あなたが作ってきたこれまでのタイトルと何が違いますか?
CB:ええ、まず第一に、VRの中にあるということですね。それはほとんど誰にとっても新しいことです。また、ゲーム性よりもシミュレーションに重きを置いています。ここにあるのは、あなた自身か友人と一緒に設定した目標だけ。それを除けば、競争相手も居ませんし、これといった目的もありません。
Oculus:開発チームについて教えてください。VRはどのように影響を与えましたか?
CB:我々は素晴らしい四つのチームを束ねました。何もかも上手く行き、彼らと一緒に『Kingspray』を作るのは素晴らしい経験でした。我々は在宅で作業をすることが多いので、多くのブレーンストーミングをKingsprayの中で行います。VRでアイデアを出すまでの時間は、大きなチームでの作業に比べて信じられないほど短くなります。全てのアイデアが成功するわけではありませんが、失敗から突拍子もない副産物が偶然生まれることもありますよ。下の画像で投げようとしている、空飛ぶソーセージみたいな。
Oculus:道路沿いに驚くようなものがあったのですか?
CB:私は、自分を驚かせるものがVRの可能性を秘めていると考えています。同じVR空間で友人と楽しむのは本当に素晴らしいですよ。とても盛り上がります。あなたの手の動きと、ちょっとした頭の傾きだけで信じられないほど豊かな表現ができるんです。私たちは最近、新しいOculus AvatarシステムとTouchを取り込みました。Touchは良いツールです。VRが進歩すれば、より良いものになっていくでしょう。
Oculus:なぜTouchなのでしょう。『Kingspray』の次は考えていますか?
CB:Touchの持つポテンシャルは実質無制限です。OC3に参加して、VRとTouchがどこに向かうのか、未来が見えました。未来は明るいものですが、まだ理解して克服しなければならないものも多くあります。我々は、様々なプロトタイプと付き合ってきました。『Kingspray』が一段落して、そちらに力を注げるのが楽しみです。次のゲームではVRが持つ楽しさの可能性を貪欲に探っていきたいと考えています。
クレイグに背景を語ってもらった。詳細はこちらをクリックするか、最新のトレイラーをチェックしてほしい。
Oculusチームは、(Touchが発売される)12月6日に素晴らしいストリートアートがOculusコミュニティに投稿されることを期待している。
参照元サイト名:Oculus公式ブログ
URL:https://www.oculus.com/blog/oculus-touch-tuesdays-kingspray/
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