株式会社積木製作は、同社がカンボジアで日本式の高度な医療を提供するサンライズジャパン病院と共同開発した、一時救命措置(BLS)を題材としたVRトレーニング「一次救命処置VRトレーニング」の販売を開始していることを発表しました。
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「一次救命処置VRトレーニング」とは?
「一次救命処置VRトレーニング」とはXR技術を活用して、『一時救命措置(BLS:Basic Life Support)』を体験しながら練習することができるトレーニングシステムです。
本トレーニングシステムは、最高品質の3Dデータと情報を繋いだXRソリューションを展開している積木製作社がXR技術を、カンボジアで日本式の高度な医療を提供するサンライズジャパン病院が医療監修を担当し共同開発されています。
開発の経緯
積木製作社では海外展開を模索するため、5年ほど前からカンボジアに拠点を築き様々な業界との意見交換などが行われていました。
その中で、日系企業が出資し新しい技術に対しても率先して取り組んでいるサンライズジャパン病院とつながりを得て、『XR技術をどのように医療に活かしいてくのか』という課題を検討するうちに、広く汎用的に活用する事ができるBLSを題材としたVRトレーニングシステムを共同開発するに至り、「一次救命処置VRトレーニング」が生み出されたということです。
「一次救命処置VRトレーニング」の特徴
サンライズジャパン病院から専門的なアドバイスを受け開発された本システムは、確かな知識を背景に制作されたことで説得力のあるシナリオのもと、”病院”と”ショッピングモール内”という2つの異なるシーンでの体験が用意され、病院の外で人が倒れた場合の措置についても学ぶ事ができる仕様となっています。
また、目の前で人が倒れているという現場がリアルに再現されていることで、安全確認からCPR、AEDの使用という『BLSの手順』を正しく学ぶことができるだけでなく、実際の訓練で使用されるCPR訓練用マネキンをVR体験と併用する事も可能なため、CPRで重要な手の感触を再現することにも成功しています。
さらに、自分の手を認識するハンドトラッキング技術が採用されていることで、コントローラーとは異なり”現実に近いCPR体験”を実現しているだけでなく、CPRの”リズム”と”深さ”を計測しスコアとして体験者に提示する『スコア表示』機能も実装されています。
『スコア表示』されることで数値で結果を確認することができ、どの部分がたりなかったのか?という課題を把握することに役立つことが期待されています。
そのほか、『海外の現場スタッフの教育』を念頭に開発されているため、”英語”と”日本語”の2言語に対応してるだけでなく、今後、クメール語等のその他の言語にも対応予定となっています。
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販売方法と今後の展開
本トレーニングシステムは、積木製作社が展開し300社以上の導入実績を持つ安全教育サービス「安全体感VRトレーニング」のラインナップとして取扱いが開始されており、サブスクリプションサービスを利用中のユーザーは追加料金無しで利用する事が可能となっています。
サンライズジャパン病院では院内のスタッフに対して本コンテンツを活用したトレーニングが予定されており、一方、積木製作社ではそのフィードバックをもとに本コンテンツを定期的にバージョンアップすることが計画されています。
また、両社は共同で本コンテンツの認知度を向上させ、広く世の中に導入される事を目指し、本コンテンツの普及により、一次救命措置の手順や重要性を伝える事で、人命救助に貢献したいとしています。
まとめ
一時救命措置(BLS)について、正しい手順や手技をVRで訓練することができるVRコンテンツ「一次救命処置VRトレーニング」が、積木製作社とサンライズジャパン病院により共同開発され、その販売が開始されています。
心肺停止になった人を救うには、適切な一次救命処置がいかに早く行われるかが重要といわれていますが、いざ、倒れている人に遭遇して正しく対処できるか?といわれると自信がない人が多いのではないかと思いますが、このようなシステムが普及し医療従事者以外でもその心得を覚えることができるようになると、より安心な未来になりそうだと感じるニュースですね。
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