サングラスメーカーRay-BanとMeta社が開発した第2世代スマートグラスRay-Ban Metaスマートグラスは、今週からより「スマート」に進化することがわかりました。
まず米国でオプトインベータが開始され、デバイスに搭載されているカメラをAIによる物体認識に接続できるようになり、様々な機能が追加されていきます。
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Ray-Ban Meta スマートグラスが進化
Ray-Ban Metaスマートグラスは、2023年9月に行われた「Meta Connect 2023」で、VRゴーグルMeta Quest3とともに発表されたものです。
2021年にリリースされたFacebook Ray-Ban Storiesグラスの次世代版であり、カメラ、オーディオ、およびデザインオプションが向上しています。
写真、動画の撮影、音楽の再生など、ユーザーによる操作は音声アシスタントまたはメガネの支柱上の基本的なタッチによって行うのが特徴です。
そして、このデバイスのカメラは、MicrosoftのBingを一部活用したAI駆動のオブジェクト認識に接続されます。
さまざまな新機能が利用可能に
「ボズ」の愛称で知られるMeta社のCTOアンドリュー・ボズワース氏は、デバイスのカメラを使用する多機能AIが導入されることをInstagramを通じて明かしました。
これにより、AIを活用した物体認識が可能になり、写真撮影や音楽再生などの操作が音声アシスタントやタッチ操作で行えるようになります。
ボズワース氏は、AIアシスタントを使って「見て何が見えるか教えて」といった音声による命令を実演してみせました。
このほかにも、撮影した写真に関する他の質問もできるようになり、他言語で書かれた目の前の看板の英訳や、観葉植物の種類の特定、または撮った写真にキャプションをつけることも可能です。
同社によるとこれらはRay-Ban Metaグラスでできるようになることのほんの一部にすぎないとしており、今後更なる機能追加の発表が行われると思われます。
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MetaとMicrosoftの協力
Meta社は以前からMicrosoftと協力しており、WhatsApp、Messenger、InstagramでBingを活用したチャットボット機能を提供してきました。
このチャットボット機能により、ユーザーはテキストベースの対話やAIによる画像生成ができるようになりました。
そのため、新しい物体認識ツールがRay-Ban Metaスマートグラスに導入されることは驚くべきことではありません。
Meta Viewアプリの「アーリーアクセス」機能を通じてプログラムに参加できると紹介されていますが、現時点でプログラムに参加できるのは米国に住んでいる人のみとなっています。
まとめ
Ray-BanとMeta社はかねてよりスマートグラスを共同で開発してきました。
とはいうものの、これまでは利用できる機能は限定されており、まだまだ発展途上という印象のものでした。
今回AIを活用した物体認識機能が搭載されることになったことで、スマートグラスが便利に進化したということが言えそうです。
ただし、オプトインベータとして利用できるようになるこれらの機能は、現時点では米国限定で提供されることになっています。
日本でもできるだけ早く利用できるようになってほしいですね。
参考:Ray-Ban Meta Smartglasses Are About to Get Smarter with Object Recognition Beta[Road to VR]
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