東急建設株式会社は2023年2月8日(水)、就職活動を行う学生に建設業の魅力を伝えるため、VR空間で建設現場を見学できるツールを制作したことを発表しました。
建設現場のリアルが伝わる「VR建設現場・VR事務所」
今回制作された「VR空間で建設現場を見学できるツール」は、同社の若手社員が学生に向けて、建設現場の「臨場感やリアルを伝えたい」との想いで企画・制作したコンテンツです。
本ツールは、
「VR建設現場」
「VR事務所」
で構成されており、実際に施工中の建築現場をモデルにVR空間が生成され、パソコンやスマートフォンでVR体験・見学することができます。
VR建設現場の特徴
このうち「VR建設現場」には、
・実際に施工中の建設現場を360°カメラで撮影して生成
・建設現場の臨場感やスケール感を体感できる
・空間内を自由に回遊できる
・5分程度で現場内を案内する自動ガイド機能を搭載
・オンライン+短時間でVR空間内を見学できる
という特徴があります。
VR事務所の特徴
またもう一方の「VR事務所」には、
・社員がデスクワークや会議を行う現場事務所を再現
・リアルなメタバース空間内を自由に見学できる
・複数人が同時入室可能でコミュニケーションが取れる
・会社説明会等の機会で活用することができる
・働く環境のリアルな雰囲気をオンライン上で体感可能
という特徴があります。
開発の背景と今後の展開について
背景
コロナ禍を機に学生の就活スタイルも大きく変化し、リアルに建設現場を訪問できる機会が減少しており、臨場感やスケール感といった建設業の魅力を十分に伝えられないことが課題となっていました。
また、東急建設社では、長期経営計画において「人材」「デジタル技術」を競争優位の源泉に位置付けており、様々な取り組みが推進されています。
その取り組みの一つとして、有志で集まった20代中心の若手社員がメタバースなどの新たな取り組みを模索し、最近まで自身が就活を行っていたという立場の近さを強みに、学生をターゲットとしたVR活用ツールを企画しています。
STUDIO55が制作をサポート
今回、ツールの制作においては、CG・VR等のデザインサポート、メタバース制作サービスを提供している株式会社STUDIO55が支援を行いました。
「VR建設現場」と「VR事務所」は、それぞれの特性や目的に合わせ異なるソフトウェアを活用して制作されています。
今後について
東急建設社は、自社だけでなく建設業界の魅力向上のため、当ツールを就活生限定の公開ツールとして新卒採用活動で活用する予定です。
さらに、今回企画・制作に携わった若手社員のチームに経験豊富な先輩社員を加え、最新のデジタル技術を活かし、建設業の枠を超えた前例のない活動に取り組んでいくとしています。
まとめ
東急建設株式会社が、就職活動を行う学生に建設業の魅力を伝えるため、VR空間で建設現場を見学できるツールを制作しました。
本ツールは、就活生と距離が近い若手社員のチームにより、将来の仲間となるかもしれない学生に「建設現場の臨場感やリアルを伝えたい」との想いで企画・制作されています。
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