株式会社フォーラムエイトは2021年6月28日(月)、UC-win/Roadによる「大型4KVR立体視ドライブシミュレータ」を、国土交通省 国土技術政策総合研究所(国総研)へ納入したことを発表しました。
また同研究所旭庁舎の空間全体を再現した「VR国総研」も提供しており、官民連携によるインフラDX推進のための研究開発に取り組んでいくとしています。
国総研へVRドライブシミュレータを納入
広く土木分野を支援するソフトウェアやソリューションを提供しているフォーラムエイト社が今回、同社の「大型4KVR立体視ドライブシミュレータ」を国総研へ納入しました。
DX推進の一環として導入
国交省では現在、省全体としてインフラ分野のDX推進に取り組んでおり、国総研では5Gなどの超高速通信インフラによる大容量データを遅延なくやり取りできる環境を構築し、無人化施工や自動施工といった技術開発のための「建設DX実験フィールド」と、3次元データの一元管理・分析を行う「DXセンター」を整備しています。
今回国総研に納入された「大型4KVR立体視ドライブシミュレータ」は、これらのDX関連設備の一環として設置されたもので、この装置を用いることにより、BIM/CIMデータを活用した
・道路交通研究
・インフラ構造物点検技術検証
・VR・ARによる遠隔操作技術開発
など省庁内外での分野横断的な利用が可能になります。
「VR国総研」も提供へ
またフォーラムエイト社は、FORUM8バーチャルプラットフォームシステム”F8VPS”による「VR国総研」も提供しています。
このコンテンツは、実際の同研究所旭庁舎をバーチャル空間内に再現したもので、区間内を自由に見学・散策できるほか、
・各種実験施設の紹介
・研究成果の動画
などがリンクされています。
空間内では、ドライブシミュレータで運転シミュレーションの体験も可能で、同研究所のバーチャルツアーへの活用をはじめとした、国総研の取り組みを広く周知するための企画・広報プラットフォームとしての活用が期待されています。
またBIM/CIMデータ利用のモデルケースとして、「VR国総研」のデータを3Dプリンタで出力した模型も展示されています。
FORUM8バーチャルプラットフォームシステム(F8VPS)
「大型4KVR立体視ドライブシミュレータ」とは
「大型4KVR立体視ドライブシミュレータ」は、フォーラムエイト社が提供する運転シミュレータで、大型4面スクリーンの没入型立体視表示システムで広い視野角と高い没入感を伴う運転シミュレーションを実現しています。
キャビンは実際の自動車部品で構成されており、リアルな運転環境が再現されています。
まとめ
国土交通省 国土技術政策総合研究所(国総研)に今回、フォーラムエイト社の「大型4KVR立体視ドライブシミュレータ」が導入されました。
同システムの圧倒的な没入感で、リアルな運転シミュレーションが可能になっています。
また国総研をバーチャル空間に再現した「VR国総研」も公開されており、同研究所のバーチャルツアーや広報などへの活用が期待されています。
交通システムに関する事業を行っている同研究所ですが、これらの導入によりさらなる研究が進んでいきそうですね。
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