Dream on VRが3Dお絵かきアプリTilt Brushで制作したゲームのプロトタイプを公開した。
Tilt BrushはGoogleが開発しているHTC Vive対応のVRお絵かきアプリで、新しくHTC Viveを購入した人にはセットでついてくる。
ミュージックビデオ制作などに使用されたりと、さまざまな使い道があることでも話題になっているが、今回新たにビデオゲームのプロトタイプが追加されたようだ。
Dream on VRのソフトウェアディレクター、Nestor Vina Leon氏はこうコメントしている。
「紙とペンこそ、誰かとアイデアをシェアするには一番のツールだと考えてきましたが、Tilt Brushはまるで3Dバージョンの紙とペンです。
2Dデザインだと、同じシーンでも様々なアングルから見たイメージを作成しなくてはなりませんが、3Dであればその必要もありません。」
上が制作されたプロトタイプだ。
まずエリアのデザインをしたあと、仮のキャラクターやアクションなどを描き足していけば、ストーリーボードなどを使うよりわかりやすくゲームのアイデアを表現できる。
「マップがどのようなものか見るためTilt Brushを使うことを決めました。
モデルにはどのようなエレメントが必要か、シーンをどのようなもので飾るか、どのようにしたらより印象深くなるか、面白くなるか、サイズがどれくらいかなど、いろいろなことをこのプロトタイプで試行錯誤できます。
さらに、チームでの制作ができるようになれば、より新しいアイデアを作りやすく、だめなアイデアの判断がしやすくなります。
もちろん実際のゲームのようなプロトタイプ作れるわけではないですが、ゲーム制作のプロセスとして、このような3Dスケッチが作れるのはとても助かります。」とLeon氏は説明している。
上のプロトタイプはDream on VRが現在制作しているスーパーヒーロゲームのものだ。
下の映像はゲームに出てくるキャラクターのイメージである。
ゲームのタイトルは「Project Super」
HTC Vive対応のマルチプレイヤーVRシューターゲームで、スーパーヒーローとなったプレイヤーが街に潜むヴィラン(悪役)達と戦う。
Dream on VRはこのゲームをフリーでリリースする予定で、今後実際のチャリティー団体などをサポートできるリンクなども追加するそうだ。
ヴィランたちは他のプレイヤーがVRの外からPCインターフェイスを使いコントロールするとのことだ。
Tilt Brushをプロトタイプして使う試みは前例がなく、新たな使い道として注目されている。
Project Superはまだ初期段階で、リリース日などの詳しい詳細はほとんど明らかになっていない。
参照元サイト名:uploadvr
URL: http://uploadvr.com/til-brush-game-levels-prototype/
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