米国カリフォルニア州を拠点に活動する開発企業・Cupertinoが、シードラウンドの自己資産が620万ドル(6.2億円)にのぼり、eSportsエンターテインメントプラットフォームのSILVER.tvのβ版をリリースすることを明らかにした。
Silver.tvは、eSportsユーザーにユニークかつ没入的で、ダイナミックなコンテンツを360°、VRのそれぞれで提供するプラットフォーム。
同プラットフォームはeSportsの主要タイトルをサポートしており、世界中で1億4000万の月間ユーザーを抱えるCounter-Strike: Global Offensive、League of Legends、Dota 2の3作がこちらのサポートの対象となっている。
将来的な事業拡大プランとして、Silver.tvはモバイル、Google Cardboard VRヘッドセット向け360°ビデオをサポートする同プラットフォームのアプリをAndroid、iOS向けにリリースする予定だそうだ。
Silver.tvは2015年秋にTapjoyとGamesview Studiosの共同創設者であるMitch Liu氏を筆頭とした、成功した企業家たちにより企画が始動した。
Liu氏によると、
「我々は2億5000万のeSportsビューワーと、新生VR市場との交差地点に注目をしている。
我々はプレイヤーの視点からゲームを見ると、いうビューイングのアプローチ方法が、観客にとっての最高のものではないということを早期から認識していた。
私たちのビジョンは、eSportsの見方を変え続けていくことだ。」
とのこと。
Silver.tvのβ版公開に加え、同社は今回の企画への出資者リストを公開した。
ここには業界トップクラスのシリコン・バレー・ベンチャーキャピタル会社・ DCM Ventures、Sierra Ventures、The Venture Reality Fund (VR Fund)、そして日本企業のGRE、Colopl、主要なハリウッド・メディア投資企業のCAA Ventures、Bertelsmann Digital Media Investments (BDMI)、Greycroft Partners、Advancit Capita、Sparkland Capital、Green Pine Capital Partnersなどが名を連ねている。
世界で最も急速な成長を遂げているスポーツ観戦サービスの1つであるeSportsと共に、Silver.tvは今日のライブストリーミング・セッションを補うかもしれない何百万もの熱狂的なゲームファンをより魅力的なVRコンテンツで利用することを望んでいる。
また、同社はVR eSports市場の大部分を確実に確保すべく、特許・商標登録の取得に加えライブストリーミング・アルゴリズムを通してすでに活動を開始している。
Silver.tvの初の特許技術では非VRの作品を没入的なVR動画として録画できる、複数のバーチャルカメラ配置システムが導入されている。
他の特許技術としては、SDK、非VR作品をプレイバック、そしてプレイヤーとゲームのメタデータをVR環境で利用することによりVR対応にできるゲーム・コネクタ・モジュールなどが挙げられる。
同社のAuto Contentジェネレーション・テクノロジーはプロの何十ものトーナメント、プレイヤーを瞬時に網羅し、ゲームのメタデータともにトップマッチ、プレイヤー、トーナメントのデータベースを作り上げることができるそう。
また、商標登録のアルゴリズム・Hot SpotはAuto Contentからのデータを基に試合やトーナメントの重要場面を抜きだし、ハイライト動画を制作するとのことで、さすがは大企業からの出資を集めているSilver.tv、テクノロジーにはかなり力を入れているようだ。
加えて、こちらも同社のアルゴリズムであるSpecial Effectsによりスローモーション、ズームインなどの映像効果を加え、ゲームの見え方をダイナミックにするべくカメラを自動的に配置するとのこと。
現時点で同社は360°のハイライト動画を試合が開催されてから12~24時間以内に編集・公開することができるそう。
ハイテク機能を駆使し日々成長を遂げているeSports、これからの発展にも期待が高まる。
参照元: http://vrscout.com/news/vr-esports-platform-sliver-tv-beta/
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