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HTCとLenovoによるスタンドアロン型ヘッドセット、ViveportとDaydream対応の2機種が登場か



11月14日、北京にて開催されるVive Developer Conferenceにおいて、HTCは同社が開発するスタンドアロン型VRヘッドセットを発表する可能性が高いと、中国のテクノロジー系メディアYiVianが報じている。


HTC、2種類のスタンドアロン型HMDを発表か


Viveport、Daydreamコンテンツに対応


現在、HTCはLenovoと提携してスタンドアロン型HMDの開発を進めており、今年5月に開催されたGoogle I/Oカンファレンスにてその存在が明らかになった。


本デバイスはインサイド・アウトのトラッキング機能を搭載しており、Google Daydreamコンテンツに対応したバージョンと、Viveportコンテンツをプレイ可能な中国市場向けモデルの2種類が存在する。



複数の名称で商標登録


YiVianによると、HTCは先日「Vive M」という名称を中国で登録している。この名称はおそらく「Vive Mobile」を指している可能性が高く、Viveportに対応した中国市場向けのデバイスの名称であると考えられる。


また、先日は「Vive Focus」という名称で商標登録を行なっており、こちらはDaydreamコンテンツに対応したデバイスとのことだ。また同デバイスは「Vive Standalone」という名称でも発表されており、現在この名称を用いた日本語の公式サイトも立ち上がっている。


外部デバイスなしのトラッキングが可能


本デバイスはスタンドアロン型HMDであり、Oculus RiftやHTC ViveのようにPC接続する必要がない。したがってVR空間内で動ける範囲も制限されず、自由度の高いVR体験が可能になる。


また、本デバイスは内蔵センサーを用いてインサイド・アウトのトラッキングが可能だ。外付けのトラッキングセンサーやベースステーションを設置する必要がなく、手軽に利用できるというメリットがある。


Daydream用コントローラーを使用?


現在、デバイスの外観や具体的なデザインなどは公表されておらず、デバイスのシルエットのみが公開されている。「Vive Focus」のそれにはコントローラーが付属しており、これは「Daydream View」のそれと同じデザインだ。



Daydream用のコントローラーを流用するのか、もしくは類似したデザインのものであるのかは不明であるが、コントローラーは3DoFに対応しており、Bluetoothによって接続するとのことだ。


HTC、Lenovoともに本デバイスに関する詳細は現在のところ発表しておらず、グーグルも「2017年中にリリース予定」とのみ発表している。Vive Developer Conferenceにて新たな情報が発表される可能性が高く、今後に注目したい。


HTCによるコメント


今年9月にカリフォルニアで開催されたVirtual Reality Developer Conference(VRDC)において、Viveport最高責任者であるRikard Steiber氏は以下のように述べている。


HTCはスタンドアロン型HMDを全世界で展開する予定です。中国向けのバージョンも含めた異なる種類が登場する予定で、3DoF対応のコントローラーと、6DoF対応のヘッドセットによって構成されています。(スタンドアロン型HMDは)これからの数年間において急激に成長するでしょう。とても楽しみにしています。

手軽なモバイルVR体験を可能にするスタンドアロン型ヘッドセット


現在、複数の企業がスタンドアロン型HMDを開発、発売を予定している。また、先日開催されたOculus Connect 4では複数の新型デバイスが発表されている。


「Oculus Go」



Oculus Connect 4にて発表された新型ヘッドセット「Oculus Go」はスタンドアロン型のVRヘッドセットだ。セットアップの手間がかからず、価格も199ドル(約2.2万円)と低価格だ。


本デバイスはGoogle DaydreamやGear VRのように1つのコントローラーが付属しているが、位置トラッキングには対応していない。そのため頭の動きだけをトラッキングすることができる。ディスプレイ解像度や視野角などに関しては現在未公表だが、2018年の始めの出荷を予定している。


PC接続型ヘッドセットの場合、セットアップ時のセンサーの設置やケーブルの多さに頭を抱えてしまうユーザーも多い。しかしスタンドアロン型ヘッドセットであればPCのセットアップも不要で、電子機器に詳しくないユーザーでも手軽に利用できる。


参考:199ドルで来年登場!Oculusの独立型VRヘッドセット「Oculus Go」発表


「Santa Cruz」



また、「Oculus Go」と同じくワイヤレスのスタンドアロン型ヘッドセットである「Santa Cruz」もOC 4にて最新版が発表された。本デバイスは2016年のOculus Connectにて発表されており、こちらは位置トラッキングに対応している。そのためバーチャル空間の中を歩き回ることが可能だ。


「Santa Cruz」のスペックなど詳細は未公表であるが、2018年中に開発者版を出荷する予定とのことだ。


参考:「Project Santa Cruz」の第二段階はスタンドアロン×ハンドトラッキング


「Pico Goblin」



中国のVR開発スタートアップであるPicoが開発する「Pico Goblin」も、PCやスマートフォンを必要としないスタンドアロン型ヘッドセットだ。


プロセッサはクアルコムのSnapdragon 820で、ディスプレイ解像度は2.5K相当を実現している。


コンテンツ再生やゲームをノンストップで行なった状態でも約3時間持続し、Bluetooth 4.2もサポートしており、6DoF(=前後左右上下)の位置トラッキングが可能で、対応コントローラーが付属する。


参考:Picoよりスタンドアロン型ヘッドセット「Goblin」が登場


参考:Road to VR Report: HTC to Unveil Standalone VR Headset at Vive Developer Conference in November


参考:VRFocus Viveport’s Rikard Steiber Confirms Two Different Headsets For Western And Chinese Markets


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