海外メディアVRScoutは、2016年8月12日の記事において、Facebookが投稿した360°動画に対して新サービスを追加したことを報じた。
Facebookが昨年の9月から360°動画の投稿に対応してから、実に250,000件もの360°動画がアップロードされた。
同社は、360°動画の投稿者と視聴者の両方に役立つような新機能を追加した。
その新機能とは、「360°動画ガイド機能」と「ヒートマップツール」だ。
360°動画ガイド機能とは
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Facebook「360°動画ガイド機能」を使用している画像
360°動画ガイド機能とは、360°動画投稿時に画像の視野角とスクロールを設定できる機能だ。
この機能の使い方は、はじめに投稿したい動画の任意の場所が表示されている時に、ガイド画面を起動する。
ガイド画面からは、表示されている画面からスクロールする方向と視野角を設定する。
例えば「画面の左方向に対して40°」という設定をすると、表示中の画面から左方向に40°カメラが動く。
最後に設定したカメラ移動を実行する動画の時間を指定する。
つまりは、「動画の再生時間の20秒から40秒のあいだに、画面の左方向に対して40°カメラを動かす」ということを視聴者が何もしなくても実行する360°動画が投稿できるのだ。
この機能によって、動画投稿者にとっては意図したように360°動画を見せることができ、視聴者にとっては画面を操作することなくカメラ移動が可能となる。
ヒートマップツールとは
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ヒートマップツール画面
ヒートマップツールとは、360°動画のどこの箇所がよく見られているか、ヒートマップにして可視化するツールである。
Facebookに投稿された360°動画は、視聴者が画面を30°動かす度にその画面移動を集計している。
そうした視聴者による画面移動の集計結果を、頻度別に色分けして分布図として表示するのだ。
ヒートマップ内の赤い部分がもっともよく見られている箇所で、反対に青い部分があまり見られていない箇所になっている。
ヒートマップツールは、広告を目的とした360°動画の宣伝効果を分析するのに非常に役立つ。
Facebookがリリースした上記新機能は、FacebookがVR動画の主要プラットフォームになることを目指して開発されたものと捉えて間違いないだろう。
参照元URL:http://vrscout.com/news/facebook-360-video-guide-heatmap-tool/
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