Microsoftは現在、AcerやDell、Asusなどのパートナー企業との連携によってMRデバイスの開発を進めており、いくつかは今年中に発売される予定だ。
ハードウェアの登場に伴ってソフトウェアのニーズも高まるが、同社によると現在MRデバイスに対応したコンテンツの制作も行われており、それはMicrosoftとパートナー関係を結ぶゲームスタジオによって行われているとのことだ。
概要
MRヘッドセット用コンテンツを製作中
Microsoftは様々なハードウェア企業との提携によって多くのMRヘッドセットを発表しているが、コンテンツ企業とも提携を結んでおり、現在Windows 10対応MRヘッドセット用コンテンツ開発も進められているとのこと。
同社のゼネラルマネージャーであるDave McCarthy氏によると、
MRコンテンツを制作する企業は?
現時点で、MRヘッドセット対応コンテンツを制作する企業についても公表はされていないが、過去において同社はMRがエンターテイメントにおいて重要な役割を果たすとしており、したがって同社が開発したゲームプラットフォーム「XBox」のコンテンツ開発に携わる企業がMRコンテンツのデベロッパーになる可能性は高い。
たとえばMicrosoftが所有するゲームスタジオ343 IndustriesはXBox対応FPS「Halo」シリーズを制作しているし、モータースポーツゲーム「Forza」シリーズのデベロッパーであるTurn 10や、FPS「Gears of War 4」を制作したThe Coalitionなどが挙げられる。
また、Microsoftとパートナー関係にあるMojangスタジオは「マインクラフト」を昨年Oculus Riftに移植した実績があり、VR開発のノウハウを持つこの企業はMicrosoftのVR開発にも大きく貢献できるだろう。
今年後半にかけてMicrosoftのMRヘッドセットが市場投入にされるにつれ、それに対応したゲームのラインナップが発表される可能性も高く、たとえば「Halo」をVRでプレイできるようになるかもしれない。
MicrosoftのMRヘッドセット
現在、Microsoftは複数の企業との提携によってハード・ソフトの開発を進めているが、ハードウェア、つまりMRヘッドセットに関しては現時点で多くの情報が発表されている。
いくつかは今年中に発売される機種もあるが、市場がVR/ARで盛り上がっている中、MR市場を切り拓くことによって先を行くMicrosoftが市場にどんな変化を生み出すのか注目される。
Acer
MicrosoftとAcerが提携して開発したMRヘッドセット「Acer Windows Mixed Reality Headset」のデベロッパーエディションは既に予約受付が開始されているが、予想を超える予約注文の多さに対応して5月31日に予約受付を終了している。
このヘッドセットはコントローラーとの同梱版で価格は44,000円という低価格(動作にはWindows 10搭載PCが必要)であるため、多くのユーザーの手に届きやすい機種だ。
また、ヘッドセット内部にインサイドアウトのトラッキング機能を備えているので、動作性の高いコンテンツも快適にプレイすることができる。
発売日に関して正確な情報は発表されていないが、今年の8月には発売されるとのこと。
Lenovo
MicrosoftとLenovoによって開発されたMRヘッドセットは、Acerのそれよりやや遅れて今年のクリスマスシーズンにリリースされる予定。
スペックに関してはAcerのそれとほぼ同じで、価格も$400(約40,000円)。
LenovoのMRヘッドセット、2017年クリスマスシーズンに発売開始予定!
インサイドアウトのトラッキング機能を備え、モーションコントローラーも付属しているため、アプリケーションのスムーズな操作が可能だ。
HP
HPとの提携によって開発されたヘッドセットも、基本的な性能はAcerやLenovoのそれとほぼ同じだ。
価格が$329(約37,000円)という点では他のヘッドセットよりもやや低価格であり、アメリカでは予約受付も開始されている。
HPとAcerのWindows MRヘッドセットは8月発売!アメリカでは予約も開始
また、DellやAsusからもMRヘッドセットのデザインが公開され、これらもスペックや発売日などの情報に関する追加情報が近いうちに公開されるものと思われる。
すでに一体型ARデバイスの「HoloLens」においてMR市場を牽引するMicrosoftの、今後の動向に期待したい。
参照元:UploadVR
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