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スマホ対応ジェスチャーコントロールSDK「Clay」、ARKitに対応を発表


海外メディアUploadVRは、SDK「Clay」がARKitに対応することを報じた。


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ARKitアプリのジェスチャーコントロールを可能にするSDK「Clay」


同メディアによると、スマホアプリのジェスチャーコントロールを可能にするSDK「Clay」が、iOS対応ARアプリ開発プラットフォーム「ARKit」に対応することがわかった。


SDK(Software Development Kit:ソフトウェア開発キット)「Clay」とは、以前より存在するスマホアプリ対応SDKである。ゲームエンジンUnityをベースとして動作する同SDKは、スマホカメラからユーザーハンド・ジェスチャーを識別して、そのジェスチャーに対応した処理の実行を可能とするものである。ジェスチャーは開発者が独自に登録することができ、30種類以上のジェスチャーを識別可能だ。UploadVRが作成した以下のデモ動画は、同SDKの魅力を伝えている。



同SDKを開発しているClay社は、先月AppleがARKitを発表したことを受けて、すぐに既存のSDKとARKitを統合する開発に着手した。そしてつい先日、同社は同メディアにこうした統合は来週か再来週には完成すると伝えてきた。


ARKitを統合した同SDKがどうのようなかたちでリリースされるかは、現時点では不明である。とはいうものも、同SDKを使えば、ジェスチャー・コントロールに対応したARアプリの開発が可能となるのは確かなようだ。


現在のスマホ対応ARアプリと言えば、「ポケモンGO」をプレイすればわかるように、その操作はスマホのスワイプやタップで行う。対して、まだ製品版のリリースされていないHoloLensはジェスチャーコントロールでアプリを操作する。こうしたなか「Clay」の登場は、スマホARアプリをHoloLensで体験できるようなハイエンドARアプリに近づけることを意味しよう。


Appleもジェスチャー・コントロールを実装しようとしている?


実のところ、ARKitを発表したApple自体もiPhoneにジェスチャー・コントロールを標準実装しようとしている節がある


本メディアが2017年6月30日に報じた記事では、同社が3Dセンサーを使って奥行情報を取得する特許を取得したことを報じた。


以上の特許を活用すれば、3Dセンサーが手を動かすことで生じる(サムズアップ:親指をあげるような)ジェスチャーに関する奥行情報を取得して、ジェスチャーの形状を識別できるようになる。そして、識別されたジェスチャーによって任意のコマンドが実行できるようにすれば、ジェスチャー・コントロールが実現するのだ。


ジェスチャー・コントロールと相性が最も良いのは、ARKitで開発されるARアプリであろう。というのも、ARアプリはカメラを使ってリアルな空間を撮影することが不可欠である。ARアプリ使用時に、スマホを何らかのかたちで固定してうえで撮影している状態をキープできれば、両手がフリーとなる。自由になった両手でジェスチャー・コントロールできれば、革命的にクールな体験ができるだろう。


上に述べたことは、あくまで憶測の域を超えない。しかしながら、タッチスクリーンに最適化されたタップやスワイプという操作体系を発明したAppleであれば、スマホの新次元を切り拓くと言えるARKitに対応した操作体系(それはジェスチャー・コントロールなのだが)を発明したとしても何の不思議もないだろう。


ARヘッドセットも存在する!


「Clay」によって開発されたARアプリを使うときに、スマホをVRヘッドセットのようなデバイスで固定すれば、HoloLensと遜色のないAR体験ができるのではないか、と誰もが思うだろう。そうしたヘッドセットは既に存在する。本メディアが以前に紹介した「Aryzon」だ(以下の動画参照)。



スマホカメラで撮影した画像を内蔵された反射板を介してユーザーに見せることで、ホログラフィックなAR体験を可能としている同ヘッドセットは、2017年5月29日からKickstarterで出資を募ったところ1日で目標額の$25,000(約¥2,800,000)を集めることに成功し、現在は目標額の4倍以上にあたる$109,995(約¥12,400,000)の資金を調達した。


ヘッドセットはARKit発表以前に公開されたので、ARオブジェクトの表示にはトラッキングカードを使う必要があった。しかし、ARKitには空間認識機能が実装されているので、同ヘッドセットを使ってARKitアプリを楽しむときは、トラッキングカードは不要になると思われる。


以上のようなAryzonを使って、Clayで開発したARKitアプリを動かせば、HoloLensアプリとあまり差のないスマホAR体験が可能となるだろう。


ARKitの発表以降、着実に「モバイルAR市場」が大きく開花する下地が整いつつある。今年後半には、スマホ・カルチャーは今とは全く違うものとなっているのではなかろうか。


Clay公式サイト

http://claytheworld.com/


SDK「Clay」がARKitに対応することを報じたUploadVRの記事

https://uploadvr.com/clay-brings-gesture-tracking-to-apples-arkit-with-no-extra-hardware/


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