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SteamVR トラッキングシステムがアップデート!二つ以上のベースステーションが使えるように!


HTC-Vive-mixed-image


SteamVRチームがSteamVRトラッキングテクノロジーアップデートとして、新ASIC センサーをSteamVRトラッキングに追加することを発表した。


これにともないセンサーとベースステーションのロードマップがアップデートされる。


また、ASICセンサーのアップデートで、より広い範囲のトラッキングが可能になる。


センサー ASIC ロードマップ


SteamVR tracking update-1


今回のASICセンサーのアップデートは少し複雑になるので、まずはセンサーと内蔵されているICチップの説明から開始する。


ASICセンサーとTS3633/TS4231について


まずASICセンサーとは、ヘッドセットやコントローラーなど、SteamVRトラッキングシステムにおいて、トラッキングするデバイスに取り付けられるセンサーのことで、このセンサーがベースステーションからの赤外線レーザーを感知し、取り付けられているデバイスのトラッキングをしている。


そして、TS3633とはそのASICセンサーに内臓されているSteamVRトラッキングシステム用ライト トゥ デジタルコンバーターICチップだ。


このICチップがベースステーションから発せられる赤外線ライトをデジタルに変換することで、デバイスの位置情報がシステムに伝えられている。


TS4231はTriad Semiconductorが開発しているこのTS3633の次世代バージョンとなる。


ASICセンサーアップデート


現在ASICセンサーはTS3633を使用しており、11のコンポーネントをセンサーごとに使用し、シングルパルス(赤外線)をレーザーとシンクブリンカーヒットに発生させている。


デバイスのWatchmanモジュールがレーザーとシンクヒットの時間差を計測し、その時間差からアングルを計算することができている。


そして現時点では、このTS3633版のASICセンサーの使用がSteamVRトラッキングデバイスでトラッキングシグナルを受け取るのに必要となっている。


しかし6月下旬にはこれに加え、新しいオプションとしてTS4231バージョンのASICセンサーが追加される。


TS4231はセンサーにつき、5コンポーネントしか使用しなくてすむため、センサーごとに必要なコンポーネントが少なく、今までよりコストが安くすむことになる。


さらに、シンクとレーザーヒットのデータ容量が多くなり、レーザーだけを使用して情報をとばすことが可能になった。


このレーザーを使用して、インフォメーションをエンコードする新機能で以下の二つのことが可能になる。



  • ● 二つ以上のベースステーションをサポートすることができるようになり、より広いスペースのトラッキングが可能

  • ● ベースステーション間の干渉の原因となるシンクブリンカーを含むデバイスがなくてもベースステーションが機能するようになった(シンク・オン・ビーム テクノロジー)


SteamVRはこの新しい機能により、TS4231以降の新ASICセンサーを古いTS3633の代わりに使用することを推奨している。


SteamVR トラッキング 2.0


SteamVR tracking update-2


先ほど説明した新センサーテクノロジーはSteamVR トラッキングシステムの新バージョンSteamVR トラッキング 2.0の一部となっている。


2.0のメイン機能は



  • ● 二つ以上のベースステーションのサポート

  • ● ベースステーションが小さく、静かに、ローパワー、ローコストになった

  • ● パフォーマンスが移行するパーツ数とマニュファクチャーバリエーションのソースを減らすことで向上


現在Valveが開発中の新ベースステーションはシンクブリンカーが含まれないため、SteamVR トラッキング 2.0の先ほど紹介したシンク・オン・ビームテクノロジーがTS4231ベースのデバイスを使用する唯一の方法となる。


古い1.0 ベースステーションも新しいデバイスで引き続き使用することが可能だが、この新機能を使うことができなくなる。


Valveはこの新ベースステーションを2017年11月ごろリリースする予定で、デベロッパー向けのエンジニアリングサンプルは6月に提供開始となる。


まとめ


HTC-Vive-mixed-image


今までの話を簡単にまとめると:



  • ヘッドセットやコントローラートラッキングに使用されているASICセンサーに内臓されているチップがバージョンアップし、TS3633からTS4231になる。

  • それにともない新しくシンクブリンカーを使用せずにSteamVR トラッキングシステムが使用できる新テクノロジー(シンク・オン・ビーム テクノロジー)が新しいSteamVR トラッキングシステムのバージョンで使えるようになる。

  • もしベースステーションを二つ使用したいユーザーはTS4231バージョンへのスイッチが必要になってくる。

  • TS4231ベースのデバイスは1.0と2.0ベースの両方に対応している。

  • しかし、SteamVRトラッキング 2.0の新機能は2.0ベースでないと使用できない。

  • TS3633ベースのデバイスは古い方の1.0ベースステーションでしか使用できない。


参照元URL: http://steamcommunity.com/games/steamvrtracking/announcements/detail/1264796421606498053, https://partner.steamgames.com/vrtracking/


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