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アイトラッキング技術のTobiiがVive用の開発キットを発表


アイトラッキングに対応するHTC Vive


VR技術と相性が良く、当メディアでも頻繁に関連するニュースを伝えているアイトラッキング技術。


VR FocusでまたVRデバイスでのアイトラッキング利用に関するニュースが報じられている。アイトラッキング技術を開発するTobiiが、開発者キットを発売するという。


含まれるヘッドセットはHTC Viveのビジネスエディションをベースに改造されたもので、消費者向けの製品ではなく開発者用のキットとのことだ。申し込みを行うサイトにも価格などの情報は掲載されておらず、求められる情報を入力して見積もりを含むTobii側からの連絡を待つ形となる。


HTC Viveとアイトラッキング


aGlass

HTC Viveにアイトラッキング機能を追加するaGlass


7invensun aGlass


HTC Viveでのアイトラッキングといえば、第二期Vive XプログラムでHTCから資金提供を受けたスタートアップ企業7invensunの開発するaGlassがある。現在DK2の開発が進むaGlassはまだ購入できないが、比較的安価にHTC Viveでのアイトラッキングを可能とするモジュールだ。


HTCによれば価格は220ドル(2.4万円)が予定されており、今年の第3四半期にかけてヨーロッパやアメリカに展開を進めると発表されている。


aGlass自体はアイトラッキング機能しか持たないモジュールだが、既存のHTC Viveに機能を増設する形で利用できるのが最大のメリットだ。ユーザとして利用する場合も、デベロッパーとしてアイトラッキングに対応したVive用アプリの開発を行う場合も、Vive本体があればヘッドセットを再度購入する必要がない。


難点としては、逆にViveを持っていない場合は導入のためにまとまった資金が必要になることだろうか。


スタートアップ企業の製品ということもあり、精度やその他の機能については不明な部分が多い。


Tobii Tobii VR4


アイトラッキング技術を持つTobiiは、サングラス型デバイスやPCディスプレイに取り付けるタイプのアイトラッカーなどを開発している。そういったトラッカーをVRヘッドセットで使うためにカスタマイズしたのがTobii VR4だ。


提供されるパッケージには、Tobii VR4とVR4を使用するためにカスタムされたビジネスエディションのVive、そして開発者のためのTobii SDKとサンプルアプリケーションが含まれるという。


同社の技術は発達心理学や教育心理学の学術研究、マーケティング効果の調査などで幅広く利用されている。この分野の企業としては歴史が古く、信頼性は高い。


開発者のためのキット


Tobii製品によるトラッキングのイメージ


VRデベロッパーからの要望


Tobiiの社長、Oscar Wernerは同社の技術を利用したVR開発用のキットが強く望まれていたと語る。


「アイトラッキングはVRが次に迎える自然なステップです。


Tobiiはデベロッパーコミュニティに貢献するための努力を続けていきます。これによりデベロッパーの創造性が刺激され、エンドユーザにとって最高のVR体験が生み出されることでしょう」


購入の方法


開発者キットの情報を掲載したTobiiのサイトからは、購入希望のフォームへと移動することができる。


このキットは開発者向けであり、消費者を対象とした製品版ではないので申し込み者の詳細な情報を登録しなければならない。会社名、業務内容、役職といった項目がそれだ。


問題がなければ、Tobii側から見積もりを含めてメールで連絡が来るという。金額は不明だが、aGlassと違ってHTC Vive本体が含まれているので安くはなさそうだ。


また、この開発キットに含まれるViveはHTCの保証を受けられないことにも注意が必要だ。パッケージに含まれるViveはTobiiによって改装されているため、HTCによる1年間の保証条件を満たさない。


Tobiiはアイトラッキングシステムの1年保証を提供するが、Vive本体はその中に含まれていない。


 


TobiiのVRヘッドセット向けアイトラッキングシステムは、取り付けるだけで使えるモジュール型ではなくヘッドセットの内部に組み込むものになるようだ。まだ開発者向けの段階なので製品化に向けて変更される可能性はあるが、7invensunとは方針が異なるらしい。


HTC ViveやライバルのOculus Riftはアイトラッキング機能を持たないが、FOVEのVRヘッドセットFOVE 0」はアイトラッキング機能を内蔵している。次世代のVRヘッドセットはTobiiや他社のアイトラッキング技術を組み込むのが標準となるのだろうか。


その場合にはヘッドセット本体の価格が上がってしまいそうだが、アイトラッキングを利用したレンダリングの工夫によって使用するPCのGPU要件を下げられるかもしれない。


一般のユーザにアイトラッキング対応のVRデバイスが普及するのはまだ先のことになりそうだが、そのときに向けてTobii VR4を使ってアプリケーションの開発が始まるだろう。


 


参照元サイト名:VR Focus

URL:https://www.vrfocus.com/2017/05/tobii-unveils-its-eye-tracking-development-kit-for-htc-vive/


参照元サイト名:Tobii VR Development Kit

URL:https://tobii.typeform.com/to/WKPybS


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