このような中、トヨタは本年1月、グループの連携を強化し、これまで取り組んできた「仕事の進め方改革」を一層進めるために役員体制の変更および組織改正を実施した。役員体制については、4月の定期異動以外にも、必要に応じ随時変更してきたが、今年はさらにスピードを上げ、従来の4月から1月に前倒しで変更を実施した。加えてこのたび、取締役、監査役についても、従来の枠にとらわれず「適材適所」の考えに基づき、社内外から高度な専門性を有する多様な人材を配置し、体制を刷新する。
豊田章男社長は「大変革の時代を生き抜くためのキーワードは『スピード&オープン』。志を同じくし、様々なプロフェッショナリティを持つ人を、社内外を問わず適材適所に配置することで、オープンマインドで議論し、既存の枠にとらわれない大胆な発想をスピーディに実行に移せる体制を目指した。今回、社外取締役として、前国際パラリンピック委員会会長のフィリップクレイヴァン氏を私たちの仲間にお迎えすることにした。クレイヴァン氏は『障がいのある方が、より社会に参加するためには、移動の自由が鍵を握る』と言っておられるが、一方で、『今の社会では、移動が本当に大変だ』という声も伺っている。誰かが何かにチャレンジしたいと思っている時、『移動』がチャレンジするための障がいではなく、夢を叶えるための可能性になってほしいと思う。クレイヴァン氏の提唱する『One World, One Dream, One People』の実現に向けて、全員で心をあわせてチャレンジを続けていきたい」と述べた。
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