株式会社ディー・エヌ・エーの子会社である、日本テクトシステムズ株式会社は、タブレット式認知機能検査システム「MENKYO」を全国の県警および自動車学校へ積極的に導入し、高齢者運転免許更新時の認知機能検査において、効率化と信頼性を提供するとともに、運転寿命の延伸にも寄与していることを発表した。
認知機能検査の17%で活用されている「MENKYO」
「MENKYO」は、警視庁を含む全国32都道府県の県警に導入されており、自動車学校を含めた全国展開地域は36都道府県に拡大。
令和6年度だけで東京都内で7箇所の自動車学校に導入され、全国では合計40校で運用。
また令和6年度の最新統計によれば、全国の県警や自動車学校で実施された認知機能検査は約280万件であり、そのうち約17%に「MENKYO」が活用されており、その数は今後さらなる拡大が見込まれている。
「MENKYO」は受検者に寄り添い、スムーズな検査体験を提供。同システムではタブレット端末を使用することで、受検時間が短縮され、早い場合は従来の約半分の時間で検査を終了することが可能。
また、タブレット未経験者でも基本的に問題なく受検できるよう配慮されており、リアルタイムで自動採点が行われるため、検査員の採点待ち時間が発生せず、全体のスケジュール進行も効率化されている。
さらに、個別での柔軟なスケジュール調整が可能となり、受検者からは「負担が減った」との声が多く寄せられているそうだ。
認知機能検査は単なる手続きにとどまらず、自身の認知機能や安全運転能力を客観的に見直す契機。
適切な検査を受けることが、高齢運転者の安心安全な運転の継続、ひいては運転寿命の延伸につながるものとなっている。
導入機関にとってのメリット
県警や自動車学校にとっても「MENKYO」の導入は多くの効果をもたらしており、タブレット端末による検査の自動化・効率化により、問題の読み上げから回答入力まで、一連の作業をデジタルで完結させ、検査員の負担軽減を実現。
年間受け入れ可能な検査人数が約1.4倍に増加した事例もあり、検査体制の強化に寄与。
さらに、採点作業が不要となることで人的リソースの効率化が進むほか、ペーパーレス化による記録を電子データで管理できるようになり、保管スペースや管理コストの削減、環境負荷の軽減というメリットも享受されているそう。
導入先では「作業が楽になり、心理的負担が軽減された」「管理作業がシンプルになり効率が上がった」といった喜びの声が寄せられており、全国での普及に向けた期待が高まっている。
認知機能検査の必要性は今後ますます増加することが予測され、高齢ドライバーの増加により効率的で信頼性の高いシステムは不可欠だ。
「MENKYO」はDX化による検査業務の負担軽減で好評を得ており、県警や自動車学校、さらには受検者にとって真に役立つシステムとしてさらなる拡大を目指している。
日本テクトシステムズは、タブレット式認知機能検査システム「MENKYO」を通じ、全国の県警や自動車学校の業務を支援し、高齢者の安全運転の継続を共に目指すと説明した。
MENKYO詳細:https://systems.nippontect.co.jp/products/menkyo/