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相手との距離を縮めるなら、初対面の印象に細心の注意を払え!


「初対面の人と仲良くなりたい」。こう思っている人は多いはず。しかし、思うような関係を築けない人が大半ではないでしょうか。どうすれば良好な関係を築けるのか。すぐ仲良くなるには何が必要か。ここでは初対面時の印象である「第一心理距離」を縮める姿勢や心掛けについて考えます。【週刊SUZUKI #129】

初対面の人と相対したとき、人は無意識のうちにさまざまな情報を読み取り、その人の印象を形成します。この最初の印象が、その後の関係に大きく影響します。初対面で親しさや信頼、共感などの感情が生まれれば、相手との距離はすぐに縮まります。逆にこうした感情が芽生えなければ、相手との距離を縮めるには相応の時間がかかるでしょう。そのまま良好な人間関係を築けないケースさえあり得ます。

いろいろな人と出会い、多くの人と良好な人間関係を築くなら、初対面の印象をいかに良くするかを考えるべきです。外交では「第一心理距離」をどれだけ縮められるかに留意しなければなりません。

では、どのような姿勢が必要か。どんな点を心掛けるべきか。相手に好印象を与えるには、見た目やマナーはもちろん、態度やコミュニケーションの質にも気を配らなければなりません。まずは見た目。清潔感ある身だしなみが求められるのは言うまでもありません。服装や髪型、靴の状態などは、会話を始める前に相手が目にする情報です。高価な服や靴である必要はありませんが、シワや汚れがないかを事前に確認すべきです。たとえカジュアルな場でもTPOを踏まえ、清潔感と適度なきちんと感を意識します。

話す際には背筋を伸ばし、相手の目を自然に見ることも必要です。過度に凝視しなくて良いものの、相手が話しているときは視線を逸らしすぎないようにします。とりわけ名刺交換や自己紹介のときは、相手の目元を見ながらはっきり話すよう意識します。一方、明るく自然な笑顔も、相手に安心感を与えるので意識すべきです。表情が硬いと距離を感じさせてしまうため、口元だけでなく目元も自然に緩めるようにします。

話し方も大切なポイントです。声が小さかったり早口だったりすると、相手に自信のない印象を与えかねません。少しゆっくりのテンポを意識し、明瞭な発音を心掛けます。通常より0.5秒ほど間を置いて話すとよいでしょう。こうした話し方が相手に落ち着きと信頼感を与えます。

これらはコミュニケーションの基本で、どれも当たり前と思えるかもしれません。しかし初対面のときほど、こうした言動が相手の印象に強く残ります。初めて会う人には細心の注意を払わなければなりません。

名刺交換する際、相手の目を見ずに名乗っていませんか。相手が話しているとき、「それ知っています」といった傲慢な気持ちを持っていませんか。相手の理解を考えず、略語や業界用語を連発していませんか。終始無表情で接していませんか。もし相手の心象を悪くする言動を取っているなら、自身の姿勢を見直すべきです。相手の警戒心を解き、安心感や親近感、さらには信頼感をどうすれば与えられるのかを常に考えるべきです。これまでの悪しき姿勢を1つずつ見直すことで、相手との「第一心理距離」は一歩ずつ確実に縮まっていくのです。

【外交の心得 その6】

筆者プロフィール

鈴木 康弘
株式会社デジタルシフトウェーブ
代表取締役社長
1987年富士通に入社。SEとしてシステム開発・顧客サポートに従事。96年ソフトバンクに移り、営業、新規事業企画に携わる。 99年ネット書籍販売会社、イー・ショッピング・ブックス(現セブンネットショッピング)を設立し、代表取締役社長就任。 2006年セブン&アイHLDGS.グループ傘下に入る。14年セブン&アイHLDGS.執行役員CIO就任。 グループオムニチャネル戦略のリーダーを務める。15年同社取締役執行役員CIO就任。 16年同社を退社し、17年デジタルシフトウェーブを設立。同社代表取締役社長に就任。他に、日本オムニチャネル協会 会長、SBIホールディングス社外役員、東京都市大学特任教授を兼任。

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