藤田医科大学病院は、看護補助者である学生のシフトを管理するサービス「らくしふ」を導入しました。シフト管理に費やす看護職員の作業負担軽減を図ります。サービスを提供するクロスビットが2024年5月22日、発表しました。
藤田医科大学病院は、日本で最も病床数が多い病院として知られています。同病院では、看護職員の負担軽減と処遇改善を目的に、夜間急性期看護補助体制を導入しています。この体制の一環として、藤田医科大学の学生を看護補助者として約120名アルバイト採用しており、彼らのシフト管理を行っています。
従来のシフト管理方法では、学生アルバイトの希望シフトをメールやGoogleフォームで回収し、エクセルでシフトを作成、Teamsで共有するという手順を踏んでいました。このため、シフト回収から作成、共有に至るまでの作業が非常に煩雑で時間がかかっていました。また、配置基準や個人の労働時間など考慮すべき項目が多く、シフト作成には多大な手間がかかっていました。
そこで今回、シフト管理サービスの「らくしふ」を導入。これにより、次のような効果が得られました。
・シフト作成時間の大幅削減
「らくしふ」により、シフトの回収と転記が自動化され、シフト作成時間が月15時間削減されました。これまで複数のツールを使って行っていたシフト回収が簡略化され、シフト作成者はLINEを使って回収したデータをシフト作成用エクセルに貼り付けるだけで確認が可能になりました。その結果、シフト作成には1日あたり3〜4時間、全体で3〜5日かかっていたものが、全体で4〜5時間、2日で完成するようになりました。
・提出側の負担軽減
学生アルバイトもこれまでは1ヶ月分のシフトを全て入力する必要がありましたが、「らくしふ」導入後は、ボタン一つでシフト希望を提出できるようになり、提出側の負担が大幅に軽減されました。さらに、確定・変更したシフトがすぐに共有できるため、常に最新のシフトを確認でき、勤務を忘れる人も少なくなりました。
・コミュニケーションの向上
「らくしふ」のチャット機能により、シフトの追加募集や休みの連絡などがLINE上で簡単に行えるようになりました。新しい学生アルバイトが増えた際にも、LINEのチャット機能で登録するだけで、アルバイトリーダーたちは新しいメンバーを把握できるようになりました。学部ごとのグループチャットも作成できるため、シフト管理におけるコミュニケーションが円滑になりました。
藤田医科大学病院の佐野友香氏は「らくしふ」の導入により、「シフト管理が効率化され、LINEを使ったシフト回収・共有やチャット機能でのコミュニケーションが円滑に行えるようになった」と評価します。さらに「アラート機能も便利で、指定した労働時間数や夜勤シフトを考慮した勤務条件に反する場合には自動で通知が出るため、多くの煩雑な作業工数の削減につながった」とも述べています。
藤田医科大学病院は今後も「らくしふ」を活用し、シフト管理の効率化と従業員の負担軽減を図っていきます。
関連リンク
株式会社クロスビット
https://x-bit.co.jp
あわせて読みたい編集部オススメ記事