気象予測だけでは「いつ・どこで」の浸水はわからない――。ハレックス、あいおいニッセイ同和損保、大江戸温泉物語が2025年8月から大規模実証を開始します。令和5年の水害被害約7,100億円を背景に、宿泊施設の被害軽減を狙う新しい防災の試みです。続きを読まずにはいられません。
実証の中身、気象予測×リアルタイム浸水センサで何が変わるか
2025年8月〜10月末、栃木・那須塩原の「大江戸温泉物語Premiumホテルニュー塩原」をフィールドに、施設内に浸水センサを設置します。ハレックスは気象予測データとセンサのリアルタイム情報を統合し、Web上で閲覧できる浸水予測サイトを構築・運用します。浸水リスクが高まれば施設関係者へ自動メールアラートを配信し、避難や機器移設といったBCP対応のリードタイムを確保します。
あいおいニッセイ同和損保は実証全体を統括し、過去の浸水被害データやBCP観点での実態調査、センサ設置位置の助言を行い、保険・サービス面での有効性を検証します。大江戸温泉物語は実運用面の評価を担い、宿泊施設での実用性を確認します。3社は2026年度中の製品化・販売開始を目標に、得られた知見を基に社会実装を進める計画です。
詳しくは「株式会社ハレックス」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部 權