ハンファジャパンが2025年7月31日、AI映像セキュリティの体験型ショールーム「HITE」を東京に開設しました。Wisenet 9搭載の実機を通じ、5つのゾーンでAIが現場にもたらす変化を直感的に学べます。
リアルに触れる5ゾーンで見る、学ぶ導入に近づく

ハンファビジョンの日本拠点として世界8拠点目、国内初の「HITE」は、企業や販売代理店、システムインテグレーター向けの没入型技術プラットフォームです。少子高齢化や人手不足が進む日本市場で、映像AIの実運用価値を体感させる戦略拠点として機能します。
中核技術は自社開発のAI SoC「Wisenet 9」です。デュアルNPU構造により映像処理と物体分析を並列化し、リアルタイム性と高精度を両立します。これにより現場での即時検知やフォレンジック検索が可能になります。
施設は「ウェルカム」「製品」「ソリューション」「AI」「ハイブリッド」の5ゾーン構成で、業種別の導入シナリオを実機デモで再現します。工場向けはフォークリフト接近検出、店舗向けは顧客行動分析、交通向けは速度や違反検知など、具体的なユースケースを確認できます。
製品ゾーンでは多方向カメラや低照度対応などのラインアップを展示し、ベトナムのスマート工場やモジュール化設計といった品質管理の背景も紹介します。ハイブリッドゾーンでは教育やパートナー向けトレーニングが可能で、導入支援までの流れをワンストップで支えます。
オープニングには約40名のパートナーや業界関係者が出席し、ハンファビジョンは「実用的な価値を提供する拠点」として日本市場での連携強化を宣言しました。施設は法人向けの完全予約制で、実務的な検証から教育まで幅広い活用が期待されます。
「HITE TOKYO」は、Wisenet 9を核にした映像AIの実装と教育を同時に提供する日本初の体験拠点です。企業の現場DXを具体的に前進させる足掛かりになるでしょう。
詳しくは「ハンファジャパン株式会社」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部 權