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昇進も競争も望まない?Z世代の仕事観と、それに戸惑う上司世代の本音


近年、職場環境においてZ世代と上司世代の間に顕著な仕事観のギャップが存在しており、このギャップはコミュニケーションや業務効率に影響を及ぼし、企業の生産性にも影響を与える可能性があります。今回は、SHIBUYA109エンタテイメントが実施した調査結果をもとに、この世代間ギャップの現状とその背景について考察します。

Z世代とは、1990年代半ばから2000年代初頭に生まれた世代を指し、デジタルネイティブとして育ったことから、多様性や社会的責任を重視する傾向があります。具体的には、フレキシブルな働き方を望み、自身の価値観に合った職場環境を重視する特徴があります。

一方で、上司世代はバブル期前後に育った世代が多く、安定した雇用や長期的なキャリア形成を重視しています。伝統的な働き方や階層的な組織構造の中でキャリアを積んできたため、Z世代の柔軟な働き方に対して理解を示しづらいケースも見られます。

SHIBUYA109エンタテイメントと金沢大学の共同研究は、Z世代と上司世代の仕事観におけるギャップを明らかにすることを目的として実施されました。この調査結果は、今後の人材管理や職場環境の改善に役立つ貴重なデータとして活用される予定です。

調査の結果、両世代の仕事に対する価値観や働き方への期待には明確な違いがあることが判明しました。例えば、Z世代はリモートワークやフレックスタイム制度を重視する一方、上司世代は出社を優先する傾向が強いことがわかりました。また、Z世代は自己成長や学習の機会を重要視するのに対し、上司世代は安定した雇用をより重視していることも明らかになっています。

「成長意識」に関する設問では、若手世代と上司世代の間に興味深い価値観の違いが浮き彫りになりました。まず、「失敗は必要か、それとも避けるべきか」という問いに対しては、若手世代の56.7%が「失敗は学びの源泉で必要」と考えているのに対し、上司世代はより高い68.9%が同意しています。しかし、若手世代の中には「失敗は必要だが、なるべく避けたい」と感じる人も多く、両世代の間には約12.2%のギャップが見られました。これは、上司世代が失敗を許容しチャレンジの機会と捉える傾向が強い一方で、若手世代は失敗に対して慎重な姿勢を持っていることを示しています。

次に、「周囲の人たちと同じくらいのスキルを身につけたいか、自分ならではの武器を持ちたいか」という設問では、若手世代の58.6%が「周囲と同じレベルになりたい」と答えたのに対し、上司世代は48.4%が「自分ならではの武器を持ちたい」と考えています。ここでも約10.2%のギャップがあり、若手世代はまずは周囲に追いつくことを重視する傾向がある一方で、上司世代は個性や独自性の追求を重視していることが分かります。

さらに、「同僚や先輩に対する競争心の有無」については、若手世代の60.8%が「競争心は持っていない」と回答しているのに対し、上司世代は「競争心がある・ないが半々」という意見が多く、約9.9%のギャップが認められました。これは、上司世代の方が比較的競争意識を強く持っている傾向を示しています。

以上の結果から、両世代の成長に対する意識には明確な違いがあり、それが職場での考え方や行動に影響を及ぼしていることがうかがえます。以上のように、成長意識においても若手世代と上司世代の間には価値観の違いがあり、これが職場のコミュニケーションや働き方に影響を与えていることが見て取れます。これらのギャップを理解し、双方が納得できる環境づくりが今後の企業成長には不可欠と言えるでしょう。

詳しくは「株式会社SHIBUYA109エンタテイメント」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部小松

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