近年、飲食業界は深刻な人手不足に悩まされています。その原因の一つは低賃金や利益率の低さです。「ダイニーモバイルオーダー」「ダイニーPOSレジ」などを提供する株式会社ダイニーは、こうした課題を解消するために業界初となる「チップ」機能をモバイルオーダーに導入したと発表しました。この新機能により、飲食店のお客様は自分の感謝の気持ちをチップとして贈ることが可能になります。
この「チップ」機能は、日本の強みである「おもてなし」の価値を可視化する新しい体験です。日本人にとって「ありがとう」は特別な言葉であり、その気持ちを形として伝えることができるこの仕組みは、飲食店で受けたサービスに対する感謝の意を百花繚乱に表現するものです。お客様は、笑顔や心からの「ありがとう」をチップという形で直接伝えることができ、飲食業界の関係者すべての努力が正当に評価される環境を実現します。この新たな流れは、日本の“おもてなし文化”をより深く根付かせることが期待されています。
「チップ」機能は、「モバイルオーダー」を導入している全店舗で利用可能ですが、実際の利用は各店舗が自由に選択できます。チップ料率はお会計画面で「0%～25%」の範囲から選ぶことができ、これはお客様の気持ちに応じた贈り物となる組みです。自分の感謝の度合いに応じて、さりげなく伝えることができます。
2025年5月12日から始まった先行検証では、日本語を選んだ利用者が約56%という結果が出ており、チップ文化が根付く兆しが見えます。特に関西での使用が注目されており、現在のインバウンド需要の高まりが影響していると考えられます。
この新たな「チップ」機能が、業界の未来に向けた重要な一手になると信じられています。デジタルの力で日本らしさを反映した「ありがとう」を形にするこの仕組みが、飲食業界全体の未来をどのように変えていくのか、今後の展開から目が離せません。
詳しくは、「株式会社ダイニー」公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部
