2025年上半期(1月〜5月)、企業が発表したプレスリリース総数は17万6625件。その膨大なデータをもとにPR TIMESが行ったキーワード分析からは、AIの本格実装、人材投資の強化、そしてグローバル戦略の加速といった、企業のリアルな“いま”が浮かび上がりました。特に注目されたのは「AI」や「人材育成」といった社会課題と直結するワード。発信内容が社会動向と連動する傾向はますます強まりつつあります。
急上昇ワードは「AI」「生成AI」「AIエージェント」

① AIが“導入フェーズ”から“実装フェーズ”へ
「AI」は前年比53.5%増の7,261件、「AIエージェント」は前年の87倍に急増。AIは技術紹介の段階を超え、業務支援や教育領域への導入が進んでいます。
② 人材育成と人的資本への投資が加速
「研修」に関する発信は前年比1.6倍の799件に増加。「入社式」は過去最多の156件。企業は採用だけでなく、育成や定着を見据えた投資へと動いています。
③ 店舗戦略は“拡大”から“体験価値”へ
「新店舗」は1,213件で過去最多。東京・大阪の都市部だけでなく地方都市や海外でも出店が増加し、前年比3倍の海外展開も目立ちます。業態は体験型・専門特化型へとシフトしています。
このほか、「老舗」(前年比2.1倍)や「アクセシビリティ」(2.4倍)といったキーワードも存在感を増し、企業の価値観や姿勢がより強く打ち出される傾向が見られました。


企業が何を発信するかは、社会に対して何を重視しているかの表れでもあります。広報は、もはや単なる情報伝達手段ではなく、企業の“本気”を映すメディアになりつつあります。
詳しくは「PR TIMES」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部海道