アウンコンサルティング株式会社は、日本を除く39カ国・地域を対象に、訪日旅行に関連する検索キーワードの急上昇について調査を行いました。今回では、特にゴールデンウィークや5～6月の観光地に関連した天気に関するキーワードが目立ちました。これは、訪日旅行者が旅行計画を立てる際に、天候情報を重視していることを示しています。また、大阪・関西万博の開始に伴い、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」や「大阪の天気」など、周辺観光地に関する検索も増加しており、大阪・関西地方の観光需要が高まっていることが伺えます。
さらに、日本のデジタル庁が提供する「Visit Japan Web」が多くの国で検索されており、オンラインでの入国手続きの便利さが広まっていることも注目されています。このデジタルサービスは、旅行者が事前に必要な情報をオンラインで登録することで、到着後の手続きをスムーズにし、ストレスを軽減する役割を果たしています。アジアを中心とした14カ国・地域の検索キーワードランキングでは、日本のゴールデンウィークが高評価を得ており、これは記録的な円安が影響していると考えられます。この時期は、訪日旅行者にって経済的メリットが大きく、大阪・関西万博を含む国際的なイベントや旅行会社の多様なキャンペーンも注目の要因になっています。
2025年に予定されている大阪・関西万博は、日本における最大の国際イベントですが、検索キーワードランキングにおいてはその影響が薄い結果となりました。国によって「expo」や「万博」と表現が異なるため、検索結果が分散し、特定のキーワードが急上昇として捉えられにくい傾向があります。
また「Visit Japan」というキーワードが、サウジアラビアやアメリカなど6カ国でランクインしました。このサービスは、日本の入国手続きをオンラインで事前に登録することで、到着後のスムーズな手続きが可能になるものです。この仕組みにより、旅行者の利便性が向上し、混雑の緩和が期待されています。そして、「Klook」というキーワードは、イギリスやフランスなどヨーロッパの6カ国でランクインしており、旅行やレジャー体験のオンライン予約が手軽に行えることが魅力です。Klookはアジアを中心に進出し、その後欧米市場への拡大を図っています。旅行需要の回復に伴い、特にヨーロッパからの訪日旅行者に対しても強い支持を得ていることが明らかになりました。今回の調査結果から、日本を訪れる旅行者の興味や関心がどのように変化しているのかが分かります。デジタルサービスの浸透や国際的なイベントの影響を受け、訪日旅行の検索動向は今後も注目していく必要があります。
詳しくは「アウンコンサルティング株式会社」の公式ページまで。
レポート／DXマガジン編集部小松
