「靴がナビしてくれる時代」が、もう始まっています。視覚障がい者の歩行を支援するデバイス「Ashirase」が、欧州最大級のテックイベントで公式に選出!日本発のインクルーシブテックが、いま世界を動かし始めています。
視覚障がい者の「足元からの自由」を目指して
株式会社Ashirase(本社:東京都港区)が開発したのは、靴に装着するナビゲーションデバイス「Ashirase(アシラセ)」。振動によって「右へ」「左へ」「直進」といった情報をユーザーに伝えることで、視覚障がい者の移動を支援する仕組みです。
最大の特徴は、耳や手を使わず“足元”から自然に方向を案内する点。これにより、白杖や音声アシストでは難しかった「手ぶら感覚での移動」が実現可能になります。
この革新性が評価され、Ashiraseはフランス・パリで6月開催の「Viva Technology 2025」に、公式注目スタートアップとして選出されました。出展ゾーンはAI分野の先端が集う「AI Avenue」。さらに「Discovery Stage」では、海外投資家やパートナーに向けてピッチ登壇も予定されています。
VivaTechは2024年に16.5万人以上が来場した欧州最大級のテック展示会で、GoogleやLVMH、BNP Paribasなどがスポンサーを務める一大イベントです。この場に選ばれること自体が、Ashiraseの技術が世界的に認められた証とも言えるでしょう。
現在は日本国内で提供中の同サービスですが、2025年夏にはいよいよ欧州展開が始動予定。今回の出展を皮切りに、現地パートナーとの協業や販売体制構築に本格的に乗り出すとしています。
「移動の自由を誰にでも」というビジョンを掲げるAshirase。その一歩が、パリから世界へとつながろうとしています。
詳しくは「株式会社Ashirase」まで。
レポート/DXマガジン編集部 海道