近年、企業は生産性を向上させるために、職種別の「ジョブ型」採用を導入するようになりました。「ジョブ型」とは、職務内容や業務範囲を具体的に定義し、それに基づいて候補者を選ぶ手法です。この方式により、学生たちは自分の得意な部分を活かしながら働くことができるため、主体的なキャリア形成が期待できるメリットがあります。2027年卒業予定の大学生を対象に、ジョブ型採用に対する意識調査を実施しました。その結果、学生がジョブ型採用企業に対してどのように捉えているのかが浮き彫りになりました。
調査によると、「ジョブ型」採用を実施している企業に対して「プレエントリーしたい」と回答した学生は62.4%に達しました。「得意な部分を活かせるジョブ型なら、自分の必要性を感じられる」との意見が多く寄せられています。学生たちは、ジョブ型採用が自分の社会的役割を明確にし、やりがいを持てると感じているようです。さらに、具体的な実務を体験できる「ジョブ型」のインターンシップに対しても、83.1%の学生が参加意向を示しました。うち32.2%が「参加したい」と、50.9%が「どちらかと言えば参加したい」と回答しています。学生からは「ジョブ型に対する理解が深まる」との意見が多く、社会経験を積みたいという声も上がっています。この実務体験が、学生にとってどれほど重要かを物語っています。

学生たちの希望職種に関するデータも注目すべきポイントです。呼びかけた結果、最も多かったのは「企画系」で47.9%を占め、次いで「事務系」が43.4%、さらに「営業系」が32.8%と続きます。このことから、学生たちが専門分野に対して高い関心を寄せていることがわかります。

今回の調査は、企業が「ジョブ型」採用を進める意味を再確認する契機となりました。学生たちの高い興味と参加意欲は、今後の求められる人材像についての新たな指針となるでしょう。また、企業も学生とのコミュニケーションをもっと深めることで、より良いマッチングを図れる可能性があります。
詳しくは「株式会社学情」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部小松