日本のものづくりを支える製造業に、今、新たな変革の波が押し寄せています。機械工具や産業機器の専門商社である山善が、2025年6月4日に「ものづくり研究所(もの研・ものけん)」をオープン。これは単なる研究施設ではなく、中小企業も注目すべき「未来の工場」の姿を示す、驚きのDX(デジタルトランスフォーメーション)拠点です。
「もの研」が示す製造業DXの新たな形
山善は、2025年6月4日に「ものづくり研究所(もの研・ものけん)」をオープンしました 。この研究所は、製造業における最新のDX(デジタルトランスフォーメーション)技術やソリューションを研究・開発し、その成果を広く共有することを目指しています。
日本の製造業は、人手不足、熟練技術者の高齢化、グローバル競争の激化といった多くの課題に直面しています。これらの課題を解決するためには、IoT、AI、ロボティクス、データ分析といったデジタル技術を積極的に導入し、生産性向上、品質改善、コスト削減を実現するDXが不可欠です。
「もの研」では、スマートファクトリーの実現に向けた具体的なソリューションや、中小企業でも導入しやすいDXツールなどが研究されると期待されます。これにより、これまでDXに踏み出せなかった中小企業も、具体的な導入事例やノウハウを学ぶことができるようになるでしょう。
帝国データバンクの調査によると、国内景気DIが悪化し、特に中小・小規模企業が悪化している傾向が示されています 。このような状況下で、山善のような大手企業が製造業DXの推進に本腰を入れることは、サプライチェーン全体、特に中小企業のデジタル化を後押しする大きな力となります。
詳しくは「山善」まで。
レポート/DXマガジン編集部海道