キャリア支援・新卒採用の最前線が今、アメリカ・フィラデルフィアに集結。大学と企業をつなぐ最大級のカンファレンス「NACE25」では、AI活用からインクルージョンまで、“未来の就活”を変える実践知が飛び交います。日本の教育・人事関係者も見逃せない理由とは──。
AI・データ・多様性──学生と企業を結ぶ「新・就活インフラ」
2025年6月9日から11日、アメリカ・フィラデルフィアで開催される「NACE25」は、大学キャリア支援担当者、企業の新卒採用担当、HRテック企業など約2,200人が一堂に会するキャリア領域最大級の国際カンファレンスです。
本イベントの中心テーマは、AIとデータによるキャリア支援の進化、そして包括的な採用(インクルージョン)。セッションでは「インターン制度の再設計」「デジタルツールを活用した学生支援」「早期接点の成功事例」「ハイブリッド採用の最適解」など、現場の課題と打ち手が多数紹介される予定です。
注目は、データドリブンで“学生の就職体験”を設計する実践。個別最適化されたサポートや、AIを活用した候補者推薦、エビデンスベースの進路支援など、米国の大学キャリアセンターが担う役割は、日本より数年先を走っていると言えるかもしれません。
6月25〜26日にはバーチャル版も実施され、世界中からの参加が可能。特に米国の歴史的黒人大学(HBCU)向けには無償招待制度が設けられており、ダイバーシティ重視の姿勢が運営に貫かれています。
キャリア支援を「個別対応」「公平性」「先進技術」で再構成しようとする動きは、今後日本の大学や企業にも確実に波及するはずです。NACE25はその“先行モデル”となるイベントです。
詳しくは「NACE25」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部 海道