近年、AI(人工知能)の導入が多くの企業で進められていますが、実際にどれほどの効果が上がっているのでしょうか。調査結果によると、業務の中でAIを活用している会社員は16%しかおらず、これはAIがビジネスの現場であまり活用されていないことを示しています。また、AIを活用している人の多くは、「データ分析・レポート作成」に利用していることがわかりました。これは、AIの普及が進んでいるにもかかわらず、まだ基本的な領域に留まっていることを意味します。

AIを業務で活用していない人たちに、その理由を尋ねたところ、上位の回答としては「そもそも必要性を感じない」「AIが業務に適していない」という意見が挙げられました。特に、接客業や臨機応変な対応が求められる業界では、AIよりも人間の関与が重要視されています。さらに、「使い方がよくわからない」や「AIの精度が不安」といった意見も多く見られました。
AIを活用する際の不安としては、「AIの情報が正しいかわからない」という声が最も多く集まりました。これにより、業務の効率化を図りたくても、AIの正確性に対する不信感から十分な活用ができない現実が明らかになりました。また、著作権やコンプライアンスの問題、仕事が奪われるのではないかという懸念も少なず存在しています。

今回の調査から、業務上のAI活用が進んでいる一方で、実際にはその普及が遅れていることが浮き彫りとなりました。多くの会社員がAIのアウトプットを業務にどのように活用すれば良いかに課題を感じていることも確認されました。今後、企業としてはAI活用の精度向上や、具体的な活用方法を示すことが求められています。詳しくは「株式会社ニュートラルワークス」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部小松